[彼女] 「ORICON」aiko special interview
http://www.oricon.co.jp/music/interview/090218_01.html
oricon:「milk」は、すごく新鮮なタイプの曲になりましたね。
aiko :そうですね。今まではこういう曲をシングルにしたことがなかったので、自分
も 2009年一発目のシングルが、この曲で良かったなと思います。アレンジに関
してこだわったのは、スカの感じをしっかり出すということと、まとまってい
るけど、ちょっとガチャガチャした雰囲気もあるものにしたいということ。だ
からレコーディングも、スタジオミュージシャンの人たちが各々いろんなこと
をやっているようなものになったんですよ。
oricon:本当にたくさんの音が入っていますね。だから、聴き心地は爽快なんだけど、
味は複雑っていうか。聴けば聴くほどクセになるような、不思議な曲だなって
思いました。
aiko :曲のタイトルになっている“ミルク”って、私の中では、無機質に感じるとき
もあれば甘く感じるときもあるし、真っ白だけど濃厚だったりして、その日に
よって違う印象になるものなんですよ。自分自身もそれと同じように、すごく
天邪鬼なときもあるんだけど、その根底には好きで仕方ないっていう気持ちが
隠れていたりする。そういう、ひとつのものやひとりの人間の中には、いろん
な裏表が一緒になっているんだよっていうのが、アレンジも含めて、この曲で
ピタッと合った感じですね。しかも、この曲はアップテンポだけど、コード的
にはマイナー。だから、聴く人のその日の気分によって、せつない曲に聴こえ
たり、逆に、今日は行こうかな!って思えるような曲になったらいいなって思
っています。
oricon:わかります。何面性も持っている曲ですよね。それに、一見かわいい感じがす
るけど、実は大人の恋愛の曲かなとも思った。歌詞の中に<真っ白い光に一緒
になりたい>っていうフレーズがあるじゃないですか。これは2人が溶け合うく
らい究極にひとつになるっていうことなんじゃないか?って思ったので。
aiko :そうですね。手をつなぐとかじゃないですね。好きな人のことを想ったからウ
キウキするというような次元は超えていて、もう覚悟を決めて想っている感じ
。
oricon:ですよね(笑)。
aiko :そういう意味では、デビューから10年たったから書けた曲なのかなって思いま
す。好きな人のことを思った一番最初の強い気持ち自体は、例えば「桜の時」
の頃と今でも一緒なんですよ。でも、それからちゃんと年齢を重ねたうえでの
、好きと思った瞬間の強い気持ちが書けた。それが、この曲だと思いますね。
oricon:2曲目の「嘆きのキス」も、とてもステキなバラード。せつなくて情感タップ
リで、aiko節炸裂ですよね。
aiko :ベッドで1人で泣いてる事があって、シーツに涙が落ちたときに、ボソッボソ
ッてシーツの音がしたんですよ。それを聞いて「ああ、こんな音が鳴るんや」
と思って書いたのが、この曲なんです。
oricon:そういうエピソードから生まれた曲だから、こんなに全てが繊細なんですね。
「嘆きのキス」っていう言葉からして、もう、すごく痛みが伝わってきました
。
aiko :もうダメだとわかっているのにしてしまったキスなので、とても悲しい曲なん
です。 “私”っていう普段aiko自身が使っている言葉よりもっと尊いものを表
現したかったんです。だったら、この曲で伝えたかった、まっさらな見返りを
求めない気持ちっていうのを表現するには、“僕”っていう言葉のほうがいい
んじゃないかって思ったんですよ。
oricon:なるほど。それで“僕”にしたんですか。
aiko :はい。それに私自身にも、見返りを求めない気持ちがないわけじゃない。もう
自分と一緒にはいなくても、好きになった人に対しては、究極“生きていれば
いいか”って思ったりしますからね。自分の中にある、そういう感情を、“僕
”という言葉を使うことによって、とても素直に書くことができたんです。い
つも恋愛の曲を書きたいと思っているんですけど、最近、いろんな恋愛の曲が
書きたいなって、よりまた思えるようになった。今回は「milk」も「嘆きのキ
ス」も、もう1曲の「なんて一日」もいろんなところから切り取って書けたも
のなので、作ったあとも、自分でも聴きまくっていますね。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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完整討論串 (本文為第 1 之 2 篇):
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