倉木麻衣 LONG INTERVIEW
看板MaiKuraki (渡月橋)作者Dorisjiang (Beautiful~幸せ満タン~)時間15年前 (2009/06/10 23:32)推噓4(4推 0噓 2→)留言6則, 5人參與討論串1/4 (看更多)
もちろんこれからだって、自分の理想を歌に託したり。新しい表情だって求め続けてい
こうと思っています。
現在、KOSE COSMEPORT「サロンスタイル」のCM曲としても流れているのが、6月10日に
倉木麻衣さんが発売した最新シングル『Beautiful』。この楽曲の魅力を中心に、10周
年YEARにまつわる話も含め、今の心境をいろいろ伺ってきました。
TEXT:長澤智典
自分でも「一つ一つ殻を破っては、新しい自分に出会えてる」感覚を覚えています。
まずは、4月に発売した『PUZZLE/Revive』について聴かせてください。この2曲は、一
つの想いを二つの視点から描いた歌になっていました。その発想が面白いですね。
倉木:
「恋愛にはいろんなシチュエーションがあると思います。『PUZZLE』では、「殻を破り
、今の状況を壊し、また新しい自分に出会いたい」という想いを描写。『Revive』では
、「お互いの気持ちの寄りを戻し、彼と一緒に居たい」。そういう二つの想いを綴った
んですけど。でも根底あるのは、「自分の気持ちに正直になろう」「たとえ相手に嫌わ
れようが、その感情を表に出すことが大切。その感情を自分の力でプラスの方向へ持っ
ていこう」という想いなんです。『PUZZLE/Revive』では、あえて二つの
シチュエーションを通し、想いを書きましたけど。一番に言いたかった、「自分の力で
殻を破って、プラスの気持ちへ持っていこうよ」という気持ちが伝われば嬉しいなと思
います」
今回リリースした『Beautiful』と『wana』も、関連性を持った楽曲なんですか??
倉木:
「ここ最近アップテンポな楽曲が続いてきたので、今回はまず「みんなにバラード曲を
。しかも、「今までとは違ったスタイルのバラードを届けたいな」という想いから、創
作が始まりました。じつは『Beautiful』に関しては、一度楽曲を完成させたんですね
。だけど「シンプルすぎるあまり、ちょっと重くなりすぎたかな?!」という懸念があっ
たので、聴いてくださったみなさんが「幸せな気持ちになってもらえるように」と、ふ
たたびアレンジを変えました。しかも、ちょうどKOSE COSMEPORT「サロンスタイル」の
CM曲として流れることにもなったので、さらにそこへ華やかさも加えながら仕上げまし
た」
最近の倉木さんの楽曲を聴いてると、サウンド面で次々新しい表情を導き出そうとして
いる印象を覚えます。
倉木:
「『touch Me!』というアルバムを作りあげ、さらに『PUZZLE』『Revive』と作品を重
ね続けてきた中、自分でも「一つ一つ殻を破っては、新しい自分に出会えている」感覚
を覚えているんです。デビューから10年目という節目の時期に、こうやって新しい自分
に出会えているのは、とても嬉しいこと。もちろんこれからだって、自分の理想を歌に
託したり、いろいろと、新しい表情を求め続けていこうと思っています」
この10年間、いろんな楽曲を作り続けてきましたけど。その中へ共通して言えることは
、「前向きな気持ち」を表現し続けてきたこと。
自らの理想は、終始一貫しているものですか?それとも、変化し続けてます??
倉木:
「この10年間、いろんな楽曲を作り続けてきましたけど、その中へ共通して言えること
は、「前向きな気持ち」を表現してきたこと。どんなシチュエーションを描いた楽曲で
あれ、「前向きな気持ち」を忘れちゃいけない。その「前向きさを自分のスタイルとし
て崩さず表現していきたい」気持ちがあるので、その意識はこれからも持ち続けていた
いですね」
たとえネガティブな想いが出てきても、最終的には、しっかり前向きな姿として映し出
していくと。
倉木:
「そうですね。わたしの歌が、聴いてくださる方々の活力になるようにもちろんそれは
、自分自身へ言い聞かせてる想いだったりもします。今回の『Beautiful』にも、"幸せ
な瞬間があるからこそ、つらいときもがんばれる"という、わたし自身にも言い聞かせ
てゆく想いも詰め込んでいますから」
"幸せな瞬間のために、日々のつらさもがんばって乗り越えられる想い"それって、なん
か素敵ですよね。
倉木:
「幸せ一つを取っても、「その人でないとわからない部分」ってたくさんあると思うん
です。この『Beautiful』は、大好きな人がいて、その人と一緒に過ごしているひとと
きがすごく輝き、艶めいて見えたり。わたしは、その瞬間こそを大切にしたい。そうい
う幸せな想い詰め込んだ楽曲を、今回はストレートに書いてみました」
「とても真っ直ぐな想いを綴った歌だな」というのは、強く感じました。
倉木:
「その人の感じた想いや幸せの瞬間。それらを、素直に綴った歌になりましたからね」
楽曲のアレンジを変えたのは、一度完成した曲とはいえ、そこへまた新たな可能性を感
じたからなのでしょうか??
倉木:
「やっぱり音を構築してゆく作業を始めると、理想とする形がどんどん無限に広がって
いくんです。もちろん、わたし自身の頭の中には「こういう楽曲にしたい」という理想
形はあるんですけど。同時にやっていく中、新たに見えてゆく面もいろいろとあるんで
すね。だったら、その理想系を求めたくなるのも当然のことと言いますか…」
その"こだわり"がいいんだろうなぁ。
倉木:
「"良い意味でのこだわり"や"自分の信念"。それは、これまでもだったし、これからだ
って貫き続けていきたいなと思っています」
日常生活の中にある、アイデア生まれるきっかけを見逃さないように心がけています。
強いこだわりのもと、日々楽曲を制作。その積み重ねが、今の倉木さんを形作っている
印象も覚えます。
倉木:
「そこは、大きいですね。自分が決めた気持ちや目標に向かって正直にやっていく。だ
けどそれって簡単なようで、じつはとても難しいことなんです。でも、それを目指して
いくことで、聴いた人たちにもその想いが伝わっていくのかな?!ともわたしは思ってい
ます」
倉木さんにとって"伝える"という手法は、とても大切なことですよね。
倉木:
「伝えることは大切です。わたし自身、音楽を通し心救われた経験がたくさんあります
し。自分の音楽を通し、いろんな人たちと繋がりあってゆく姿を覚えることも実際多い
んです」
そういう気持ちの積み重ねが、今の倉木さんを形作っているんだろうね。
倉木:
「それはあると思います。ネガティブになって落ち込んでいた時期にわたしの心を救っ
てくれたのも、立ち直ってゆく勇気を与えてくれたのも、やっぱり音楽があったからで
すから」
こうやって10年間、コンスタントに作品を発売し続けてきたわけですが。詞を書き続け
ていくのも、大変な作業じゃないですか??
倉木:
「わたし、いつも楽曲を作るときに"コンセプトを決めて" から創作へ入っていくんで
すけど、ときには言葉のニュアンスが出てこなかったりするときも正直あります。そう
いうときには映画を観たり、本を読んだり、外へ出ていろんな人と接したり。じつは、
日常生活の中にいろんなアイデア生まれるきっかけってあるんですよね。むしろ、その
きっかけを見逃さないように心がけています」
『wana』へは、相手へ「もっとストレートに気持ちをぶつけて欲しい」という想いを書
いてます。
女性のほうが男性へ対してちょっと"上から目線"でね(笑)
アルバム『touch Me!』を作ったことで、倉木さんの中へまた新しい扉が開いたのかな
という姿も感じました。
倉木:
「『touch Me!』『PUZZLE/Revive』と続けて作ったことをきっかけに、自分の中でも吹
っ切れたものがあるのは感じています。詞の世界に関しても、そう。「もっとリアルに
気持ちを綴っていいんだ」「自分へ正直に気持ちを出していこう」など、そういう意識
が強くなったのも事実ですし。その気持ちが『Beautiful』や『wana』へ結びついて
いった面も、いろいろあると思います」
『wana』を聴いたときにも、新しい倉木麻衣スタイルに出会えた想いを感じました。
倉木:
「『wana』は、強がっている女性を描いた歌。オケも「ボーイッシュなサウンドに仕上
げていきたいな」と思い、スクラッチの音やラップを入れてみたり。サウンド面でも、
強めな感じで作っていきました」
倉木さんの中にも、ボーイッシュな面ってあるんですか??
倉木:
「ボーイッシュな部分はあると思います。今回は唄い方の面でも、ちょっと男前な気持
ちを想像しながら唄いましたからね(笑)」
じつは女性のほうが、男性よりも"強い"のかなと思ってしまうんですけど。その辺はど
うなんでしょう。
倉木:
「そうかも知れないですね(笑)。女性って、本当は甘えたいのに、あえて強がってし
まう面もあれば。自分へ素直になれず、その弱さを隠してしまうことってありますから
ね。そうやって強がったあまり、後になって「あのとき、あんなこと言わなきゃ良かっ
た」と後悔したり。誰だって、そういう経験あるんじゃないかな?!と思います」
こういった仕事をしていると、ときには弱い自分を隠し、強気に出ていかなきゃいけな
い面もあるんじゃないですか??
倉木:
「"ときには必要"だと思います。こういうお仕事の場合、自分から積極的に強く行動し
ていくと、むしろ相手も気持ちを出してくれたりするんですよね。まさに『wana』など
、相手へ「もっとストレートに気持ちをぶつけて欲しい」という想いを書いてます。ち
ょっと女性のほうが男性へ対して"上から目線"ですけどね(笑)」
今は女性のほうが、男性よりも精神的にたくましい傾向が強いですからね。
倉木:
「人にもよるんでしょうけど。でも、精神的に強い女性は増えましたよね。でもわたし
に関しては、今よりもむしろ、10代の頃のほうが強がる傾向は大きかった気がします」
それは、なぜ??
倉木:
「10代の頃のほうが、「自分を良く見せたい」「絶対に弱さは見せない」という意識が
強かったんです。でも今は、"自分の弱さも見せられる強さ"を持てたと言いますか。「
自分の気持ちを正直に吐き出しながら、自分の中にある弱さもさらけ出し表現していけ
るようになった」。そういう感覚を、自分の中へも覚えています」
上手く心の駆け引きができるようになったんでしょうね(笑)
倉木:
「今でもわたしは、上手く心の駆け引きは出来ないほうですけどね(笑)。でも今は、
いろんな面を描いた歌を作っていくほうが面白いし。そこで、「新たな発見が出来るん
じゃないか?!」という意識でもいます」
10年間やってきた想いを自分の中でもいろいろ回想しながら、観た人たちにも、
この10年間のメモリアルなものとして伝わる内容にしていきたい。
改めて『Beautiful/wana』は、どんな1枚になったと思いますか??
倉木:
「この作品へ触れるたびに感じるのが、「こういう幸せな気持ちになれるからこそ、つ
らさも乗り越えがんばっていけるんだ」ということ。わたし自身、そう思える1枚にな
りました」
そして、7月からは10年感の集大成的なベストツアーがツタートします。
倉木:
「まずは7月4日~5日と幕張メッセ イベントホールで2日間ライブを行います。今回は
2日間ともまったく違った内容で実施。この2日間を観てもらってこそ意味があると言い
ますか。2日間味わってこそ、すべての想いが伝わっていく内容に構築するつもりです
。もちろん、完全燃焼もしていきますから」
それ、すっごく楽しみです。
倉木:
「わたし自身「来て良かった」「また明日からがんばれそう」など、みんながそういう
前向きな気持ちになってくれるライブにしていきたいなと構想しているので、「一緒に
楽しみたいな」と思ってます。その瞬間瞬間を楽しむのはもちろん、10年間やってきた
想いを自分の中でもいろいろ回想しながら、観た人たちにも、この10年間がメモリアル
なものとして伝わる内容にしていこうと、現在計画中です」
幕張の後は全国ツアーも待ってますし、今年は出会える機会も多そうですね。
倉木:
「はい。今年は1月の時点で各地をイベントでまわりながら、ファンのみなさんと直接触れ合う機会を作ってきましたし。今年はその機会を、もっともっと増やしていく気持ちでいます」
やはりこの10年間は、アッと言う間でした??
倉木:
「アッと言う間でしたね。もちろん、そういう時間を持てたことにも感謝しています。
人って満足してしまうと、そのあとに不満が出てくるじゃないですか。だけどそうでは
なく、たとえ忙しい中でも、日々「ありがとう」という感謝の気持ちを忘れることなく
、わたしはこれからも走り続けていこうと思っています」
福岡へ行ったときはかならず映画館に足を運び映画を観ています。
仕事とプライベート面でのメリハリなども、けっこう付けているほうですか??
倉木:
「まだ学生だった頃は、学校と音楽活動とに対する心の切り換えが上手くできず、精神的に大変だった時期もあったんですけど。いろいろ経験を重ねていく中、『Beautiful』の歌詞に出てくる♪幸せなひととき♪じゃないですけど。自分なりに楽しみを見つけては、それを満喫していけるようにもなりました。同じ仕事の中でも、創作面とは違ったところでリフレッシュしていけることを見つけては、楽しんでいます」
それは、どんなことですか??
倉木:
「ツアーやイベントを通し全国を廻っていく中、初めての街に触れることでも新鮮な刺
激を感じます。そこで美味しいものを食べるだけでも、リフレッシュできるんです。あ
と最近マイブームになっているのが、「福岡へ行ったときはかならず映画館に足を運び
映画を観る」ことなんです」
またまた面白いリフレッシュなスタイルですね(笑)
倉木:
「福岡のお仕事で時間があったときは、いつも映画を観に行くんです。それがいつの間
にか、わたしの中ではスタンダードな過ごし方になっています(笑)」
ツアーと言えば、現在LIVE DVD『Mai Kuraki Live Tour 2008"touch Me!"』が発売にな
っています。
倉木:
「このツアーは"魅せる"部分に強いこだわりを持って作りあげたので、演出面でものす
ごく新しいチャレンジを行いました。まさに、新しい倉木麻衣の姿を見せた内容ですね
。訪れたファンの人たちと一緒に一体感を作りあげているライブ映像になっているので
、ぜひご覧になってください」
気づいたら10年目。きっとそういう意識で、これからも充実した年月を重ねていくんで
しょうね。
倉木:
「まだまだ"やりたいこと"も、"新しい目標"も見つけては、それを形にしていきたい気
持ちが、わたしの中には強くあります。これからも、わたし自身楽しむのはもちろん、
倉木麻衣に触れてくださるみなさんにも、思いきり楽しんでいただける関係を築き続け
ていきたいなと思っています」
New Single<2009.06.10>
『Beautiful』
NORTHERN MUSIC
http://pakila.jp/pakilamusic/interview/090610_kuraki_01.html
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
◆ From: 114.45.8.246
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※ 編輯: Dorisjiang 來自: 114.45.8.246 (06/11 02:13)
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