Re: [彼女] 「excite MUSIC」aiko特集

看板aiko作者kaiyen ( 凱炎 )時間16年前 (2009/02/15 00:19)推噓1(1推 0噓 3→)

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還是貼一下好了... http://ent2.excite.co.jp/music/special/aiko/interview.html 【SINGLE INTERVIEW】 excite：両A面シングルの『milk／嘆きのキス』。まずは「milk」ですが、この曲はどん　　　　なシチュエーションで生まれた曲なんでしょうか？ aiko ：これは洗面所で自分の顔を真っ直ぐ見た時に「あ～、今日はどうやって笑おう …」って、歌詞の冒頭にあることをそのまま思ったんです。あまり自分の笑った顔が好きじゃなくて。しかも「笑って下さい」って言われて笑うのはすごく難しいなって思って。笑顔の素敵な人って本当にすごいなぁ、どうやって笑えば良いんだろうって鏡を見ながら思っていた時に、そこからもうバーッと書き始めました。日常で強く思ったこと、強く思った瞬間が心に残っているんだと思うんです。例えば、好きな人のことを想う気持ちとかって、重たくて痛くて熱くてしんどい、みたいなのが私はずっと付きまとっているというか。“好き ”って幸せじゃなくて、苦しいし切ない。“好き”って“大変”って思うような想い方をしちゃうんですよね。だからそういう強い気持ちが全部連結して浮かんできて、バーっと書けましたね。 excite：曲はどうだったんですか？ aiko ：いつも詞が先なんですけど、この曲も詞が出来上がって曲を付けました。この歌詞があって、この歌詞に動かされて作った感じで、あまり最初から「こういう曲が作りたい」とかって気持ちはなかったですね。ただ出来上がったら、どんどんテンションが上がっていっていて、こういう雰囲気の曲になっていました。 excite：曲調もそうなんですけど、歌詞が最後の方には強気になっていますよね。最初　　　　は「どうしよう」っていう感じなのが、どんどん想いに対して力強くなってい　　　　くというか。 aiko ：そうなんですよね。メロディが上がっていくのは無意識にテンション的に上がっていっちゃったんですけど、歌詞は最初からこういう感じで出来上がっていました。いつも曲を書いていると、自分が（気持ち的に）上がりたくて書くみたいなんですよね。だから最後まで落ちている曲ってあまりなくて。最初に下を向いていたのが、最後にはちょっと目線が上がれば良いなというふうに思っていたり、自分が抜けきれないから抜けたいと思って書いたりもするので、今回もこういう曲が出来たのかなぁと思いますね。 excite：片想いをしていると、もうちょっと弱気な感じにもなったりするのが、こんな強気な想いなのは良いですよね。羨ましい。 aiko ：弱気になりますよね、この曲でも始めの方は虚勢を張っているし。でも女のコの気持ちって5分おきくらいにコロコロ変わる感じがしていて、さっきまでテンション高かったのに、今はめっちゃ落ちてることもある。その上がった、強気の時が言葉になったのかなとは思うんです。何故ならば、そうなりたいから。落ちていることを書いても仕方がない。自分はそうはなりたくないから、この気持ちに自分がちゃんと向かえるように書いたのかなぁとも思います。そういう自分にもなりたいし、そういうふうに言える人にもなりたいし、こんなふうな女性だと思ってもらいたいっていう気持ちが強かったのかな。 excite：“歌で気持ちも上がる”そんな曲ですよね。 aiko ：歌っている時はやっぱり「頑張ろう」って思いますね。普段は「イケる！」と思ったりする感じではないので。どちらかというと「あぁ…。ダメでした」って言っちゃう方が多い。ライヴが終わった後でも10年やってきて「今日、めっちゃ良かった！」って言ったことないんですよ。もちろんお客さんに対して「本当にこのコたち、サイコーやな」って思うことは何回もあって、「どうやったら返せるだろう」って思うんですけど、部屋に戻ると「あそこをこうすれば良かった」「ああすれば良かった」って思うことが多いので。歌っている時や何かを表現出来ている時や、レコーディングしている時もそうだし、曲を作っている時は一瞬、細い糸がひゅっと垂れてくる感じで。それを掴むことで一瞬だけ浮ける。でもまた降りなくちゃいけない。それを繰り返している感じ。そうすることでバランスを保っているような気がします。 excite：「milk」にもそういった効果があったわけですね。 aiko ：そうですね、そんな曲です。 excite：そしてもう1曲。「嘆きのキス」ですが、これは切なさ炸裂のラブソングですね。聴いていると誰もが自分の経験と重ねたりしそうな一曲。今回は男性目線での歌詞ですね。 aiko ：男のコは“思い出ボックス”がいっぱいあるなと思って。「ここはマキでここはサチヨ…」みたいな。女のコよりもピュアなところがあるのかなとも思うんです。女子は現実的じゃないですか。ロマンチストで色んな事を妄想してキラキラしてはいるけれども、突然ドライになったりする。そういう部分は女子の方がはっきりしているのかなと思って。私は“わたし”とか“あたし”という言葉で生きてきたので、その言葉で歌詞を書くと、もっと生活や身近なことがいっぱい浮かんでくるんです。でも“僕”という言葉を使うと、その主人公のことしか浮かばないんですよ。男の人のこととか知らないし、気持ちも男になったことがないから分からないんだけど、話を聞く限りでは男の人の“寂しい ”という言葉って、女の人の“寂しい”よりも本当に我慢をした末に口に出てきてしまった感じがするんです。「日本男児は我慢をしなきゃいけない」とか。“辛い”“苦しい”“寂しい”って言ってしまう時って、本当に我慢した末に出てくるんだろうなって思うんです。その分、心の奥に抱えているものっていうのは、また女子とは違った重たいものを抱えているんじゃないかなと。そう考えた時に、自分自身も男のコの気持ちになる瞬間というか「こうなのかな」と思う瞬間もあったので、“僕”という目線で今の気持ちをストレートに綴ろうと思って書いたら、こうなりました。でも最初のきっかけは、泣いていてベッドのシーツに涙が落ちた時に「ぼそ、ぼそ」って音がして。「ここで泣くとこういう音がするんだ」って思ったところから出来た曲で。無音で、何も聴こえない時にシーツに涙が落ちるとこんな音がするんだなぁって、初めて聴いたなぁって。でもすごく寂しい。この音は二度と聴きたくないなぁと思って書いた曲なんです。それでぶわ～っと一気に歌詞を書いて、メロディも付けて、出来たから歌った。そしたらこれがまた忘れられないくらいに難しい曲で、色んな意味で思い出深い曲ですね。 excite：歌い方も今までにないですよね。 aiko ：ブレスが本当に大変なんです！ブレスの場所を気にして作ると何も出来なくなっちゃうんですよ。だから何も気にせず作っていたら、全然息をする場所がなくて。毎回、歌う度に歌い終わると酸欠でクラッとするんです（笑）。 excite：「嘆きのキス」はファンに人気ということですが。 aiko ：毎年、お正月に「あけましておめでとうございます」というテレビCMを作って放送して頂いてるんですけど、今年は同じものをホームページにもアップしたんです。そのCMの中で「嘆きのキス」を使ったんですけど、未発表曲だったのでファンの人達から「これはなんの曲なんだー！」「良い曲だ！」というコメントが、ホームページなどにどやさどやさーっと届いて。それで両A面になったんですよ。みんなのおかげで本当に良かったです。ありがたいですねぇ、本当に。 excite：この2曲は非常に対照的な曲ですよね。 aiko ：本当に色んな曲を一枚に入れることが出来たなと思いました。もう1曲の「なんて一日」も違う感じの曲で。これはツアー中の私なんですよ。 excite：ツアー中の？ aiko ：ツアーは毎回、色んな場所で色んなライヴをして、プログラムにはそんなに変化はないものの、毎回、色んなことが起こって。いつも「初日が最終日だな」って気持ちになるんです。自分のコンディションもあるし、会場の室温1度低いだけでお客さんの反応も違うし、湿度が違えば音の鳴りも違うからこそ、「今日はなんて一日だったんだろう」って良い意味で思える日々を過ごそうとディレクターと言っていて。そう思っている時に結局は誰のせいでもなくて、明日、明後日を変えるのは自分だなって思ったんです。自分が良い方にも悪い方にも動かせるんだなって思って書きました。ツアー中の私はいつもこんな感じです。 excite：今回の一枚を完成させて、気が付いたことはありましたか？ aiko ：10周年を迎えて、自分の中ではそんなに大きな変化があったり、何かをしなきゃと構える部分もなかったんですけど、過ぎてみて振り返ると色んなことをやらせてもらったなって思うんです。それが全部楽しかったからしんどくはなかったなと思った時に、「もっとやりたいな」っていうふうに思ったんです。それで今は全然違う角度から曲を作りたいという想いです。だからいつもとはちょっと違う感じの曲を一枚に出来て良かったなと思っています。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 59.116.169.181