インタビュ─:倉木麻衣「今を見つめて、未来유…
看板MaiKuraki (渡月橋)作者Dorisjiang (I promise you, Mai.K)時間14年前 (2010/11/17 11:26)推噓0(0推 0噓 0→)留言0則, 0人參與討論串1/2 (看更多)
インタビュ─:倉木麻衣「今を見つめて、未来を感じていこう」
2010年11月17日09時45分 / 提供:livedoor
昨年9月に発売した10周年ベストアルバム「ALL MY BEST」が、オリコン週間ランキング
初登場1位を記録した倉木麻衣。11月17日には、“自分自身にもっと触れて欲しい”と
いう想いを込めた前作「touch Me!」以来、1年10ヶ月ぶりとなる9作目のオリジナルア
ルバム「FUTURE KISS」を発売。彼女が今作に詰め込んだ“想い”について話を聞いた
。
──オリジナルアルバムとしては前作の「touch Me!」から1年10ヶ月ほど経っています
が、シングル曲以外で、アルバムの制作はいつ頃から開始されたのですか?
倉木麻衣(以降、倉木):もう3年前からずっと温めてた曲もあったり、今年に入って
から作っていった曲もあるんですよね。去年ライブがずっと続いていたので、今年カウ
ントダウンライブが終わった辺りから、ちょっとお休みを頂いたんです。その時に、燃
え尽き症候群になってしまって、全くやる気が起きなくて。今まで「頑張れ!」ってポ
ジティブな想いを発信してきた者とは思えないぐらい、逆にネガティブ思考になっちゃ
ったんですよね。人とも会いたくなくなって、家で泣いてる日々を送っていたんです。
「また前向きにパワーをもってライブが出来るのか?」って葛藤していた時期があって
。
それから段々暖かくなって、春ぐらいからアルバムの制作に入って、気楽な気持ちでス
タジオに立ち寄ったんです。歌を歌っていく内に、スッと心の重荷が取れて、本来の自
分のリズムを取り戻せて。泣いて泣いて、泣き尽くした後の想いをアルバムにすること
ができたので、改めて「私は歌が好きなんだ、思いを発散できるのは歌やライブなんだ
」と思えたんですよね。結構、真面目な方なので。
──話していても、真面目な方だなという印象を受けますよ。
倉木:そうなんですよ(笑)。タバコとかお酒もやらないし、みんなでパァー!っと騒
げるタイプでもないし、合コンに行ったり…。
──実際に合コンに行って、倉木さんがいても困りますけどね(笑)。
倉木:(笑)。そういうタイプではないので、発散できる、自分のハメを外せる場所が
ライブなんですよね。「やっぱり、ライブしかないんだな」と改めて感じて。今まで自
分は殻に閉じこもって“待ち”な状況にいたけど、歌を作り始めて段々気持ちが上がっ
てきて、「カッコイイ、気持ちの上がる歌をどんどん作っていけたらな」と、“攻め”
な状態になったんです。そんな想いで作っていったのが今回のアルバムなので、前半は
“攻め”な曲が多いかもしれません。。「今の自分が体感しているストレートな想い」
をアルバムにしてみようかなと思って、「今の自分自身を見つめて、未来に向かってま
たここから頑張っていこう」というコンセプトで作ったんですよね。
──曲順は、アルバム制作中からイメージがありましたか?
倉木:曲順は、曲を作っていく内に、ブロックごとに「この曲とこの曲を繋げたら、す
ごく流れがいいかな」と思いながら、最終的に全曲を仕上げてから考えて。スタッフの
方からは「『FUTURE KISS』の次に『wana』? ものすごく斬新だね!」という声が(
笑)。アップテンポがずっと続いて、気持ちをドンドン高めて上がっていくような流れ
にしているので、途中からバラードになって、心を落ち着かせて、自分をまた見つめ直
すという。
──後半の「I promise」と「sound of rain」のシリアスなムードから、「Tomorrow
is the last Time」と最後の「anywhere」に向かうまで、良い曲順だなと思いました。
「Tomorrow is the last Time」も、タイトルからは悲しい楽曲をイメージしていたの
ですが、歌詞をよく見ると、最後は前を向いている内容だったので。
倉木:そうなんですよね。「Tomorrow is the last Time」は、ちょうど私がすごく落
ち込んでいた時に出来上がった曲で。切ないけど、ポジティブな想いが入ってる。明日
に向かってそれぞれの道を歩んで行くんだけど、ここからは一人で頑張らなきゃいけな
いという、まさに今の自分の想いを込めて。切ない…(笑)。と思いきや!「anywhere
」で「自分のライフスタイルを満喫しよう!」「人生一度きりしかないんだから、楽し
んで行こうよ!」という歌に変えて(笑)。「I promise」からは、気持ちをどんどん
前向きに変えていくポイントですね。
──先ほど仰っていた、3年前とか以前からあった曲というのはどれですか?
倉木:「I promise」と「anywhere」。「I promise」は、ずっと昔からあった曲なんで
すよね。いつかリリースしたいなと思いながら、今に至った訳なんですけど、どうして
もタイミングを逃してしまって。秋と冬のイメージがすごくあったので、この時期にア
ルバムに入れてみようと思って作っていったんです。メロディ自体も王道の、切ない、
自分のヴォーカルにピッタリな一曲で。
「anywhere」は、3年前にニューヨークに撮影に行った時に、お世話になっているスタ
ジオの海外のプロデューサーの方にお会いして。そこにちょうどPink Floydのキーボー
ドを担当されている方が来ていて、「いい曲があるから歌ってみない?」なんて、フレ
ンドリーに言われちゃったんですね(笑)。そこで歌って、デモテープとして持ち帰っ
て。
それから「いつかのタイミングでリリース出来たらいいよね」なんて話しながら、「
SUMME TIME GONE」のカップリングとして使わせて頂いて。曲を聴いた時にすごく疾走
感があって、道をどんどん歩んでいるような感じが、人間のライフスタイルにすごくリ
ンクすると思って。まさに自分のライフスタイルをそのまま書いて歌っている一曲が出
来上がりました。
──13曲の他に、アルバム収録に漏れた候補曲もあったかとは思いますが、選曲基準は
どのように?
倉木:本当にもっと沢山、色々あったんですよ。選曲して、いい曲とか、自分の中で「
この曲」というのがあったんだけど、歌って、作っていく内に見えてくるものが毎回あ
って。今の心境にピッタリなものとか、今歌いたい曲とか、今伝えたいものをピックア
ップしていったら、こういう形になって。あとの曲達は、また何かの機会で出てくるか
もしれない。全部歌い切って、作り終わってから、「やっぱり、この曲ヤメにしよう」
という曲もありましたもん(笑)。
──アルバム収録曲とは別に、「boyfriend」を特典CDに収録したのは何故ですか?
倉木:「boyfriend」は、まさにカッコイイ自分を目指している自分というか。またち
ょっとニュアンスの違った全部英語の歌詞で、デュエット曲になるんですよね。以前、
デビューしたての頃にリリースした「NEVER GONNA GIVE YOU UP」という歌を作って下
さった、Michael Africkさんという海外のアーティストの方と一緒にデュエットしたん
です。曲は、ロドニー・ジャーキンズとかがコラボレーションした、すごくカッコイイ
、グルーヴ感がたっぷりな洋楽の曲にチャレンジして。またバリエーションをつけて、
是非聴いてもらいたい。
去年のハロウィンライブで初披露したんですけど、意外や意外「いいねー」という声が
上がってきて、「これはリリースした方がいいんじゃない?」ということになって(笑
)。「Mai.k」として向こうで出していたヤツとかを持っている、昔からのファンの方
もすごく多いので、「久々の洋楽テイストでカッコイイ」という意見を頂いていて、是
非アルバムでということになりました。
──「わたしの、しらない、わたし。 ~precious ver.~」と「Beautiful ~
comfortable ver.~」は、リアレンジをされたんですか?
倉木:リリースをした時に、同時に作っていたアレンジだったんですけど、「わたしの
、しらない、わたし。 ~precious ver.~」は、イントロを聴いた人は「何の曲だろう
?」と思いきや「『わたしの、しらない、わたし。』なのか!」ってビックリしてもら
えるかな?と思って入れたんです(笑)。カッコ良く、大人っぽい「わたしの、しらな
い、わたし。」が発見できるかなと(笑)。
「Beautiful ~comfortable ver.~」は、一番最初に「このアレンジで歌入れしてみよ
う」といった時の歌を使わせて頂いて。こういうゆったりしたバラードの王道のような
アレンジを作ってはいたんですけど、当時はしっくり来なくて。もっと明るくキラキラ
した、輝いた感じに挑戦してみようと思ってリリースはしてみたものの、アルバムを作
る段階で聴き返してみたら「意外とこのバージョンもすごく自然体な自分が出せている
な」と気付きまして。「これもいいね」ということで、是非聴いてもらおうと「
comfortable ver.」って。「Beautiful」をリリースしたら、「毎朝、聴いてます」と
か本当に色々な人に愛着をもって頂けたので。いい曲なので、アルバムでも是非聴いて
もらいたいなと思って選びました。
──初回限定盤の特典DVDに収録されている「Mai Kuraki Time Capsule Movie」という
のは、どのような?
倉木:まさに今回の「今を見つめて、未来を見つめていこう、未来を感じていこう」と
いう所で。振り返ってみて「10年前ってどうだったかな?」とか「あと10年後どうなる
かな?」って、10年を節目に、それをキーワードに私がちょっと語った映像が入ってい
て(笑)。あとは一曲一曲、曲解説をしています。
10年前はまだCDとかカセットで、MDとか無かったし。今は電気自動車が走り出してたり
。「10年後どうなっちゃんだろう?」と考えた時に、きっと携帯電話も無くなって、も
う腕輪になってて、ピッと押したら「もしもし」という感じの時代だから。まさにドラ
えもんの目のボタンを押すと携帯が出てくる、ああいうことが出来るのかな?という夢
があるんですよ。そういうようなことを語っているんです(笑)。収録自体は結構語っ
たんですけど、カットされちゃって。「アレ?いいこと言ったんだけどな…」という所
も何点かあったりはしますけど(笑)。
今の時代、この世の中、今だけを見つめていて、未来を見つめていない人が結構多いと
思うんですよ。私も落ち込んでた時期、今の自分しか見てなかったので。「今は落ち込
んでいるけど、こんな自分だけど、未来はきっとまた違った自分が出せるよね」と思え
たので、このアルバムによって「今を見つめて、未来に向けての自分を作っていくのが
大事だよ」と気付くきっかけになったらいいなと思ったんですよね。
──初回限定盤と通常盤とで、ジャケット写真が2種類ありますね。
倉木:これもすごく伝えたいメッセージとして、目を隠しているのは「目に見えている
ものが全てじゃないんだよ」という所で。通常盤の方は「真っ直ぐこの先を見据えてい
る」という2つに分けて、ジャケットも連蔵させて、コンセプトが伝わったらいいなと
思って。敢えてカラーじゃなく、モノクロにしているのは、是非歌に集中して、詞の世
界観を聴いてもらいたいなと思ったからです。ジャケットって、その歌のイメージがつ
きやすくないですか? 自分の好きな曲を聴いていても、隣にジャケットがあると「こ
れがあって、この歌なのかな?」という印象がついちゃうこともあると思ったので、敢
えて今回はシンプルに。
──アルバムタイトルの「FUTURE KISS」って、「FUTURE」の後に続く言葉は他にもあ
った気がするのですが、なぜ「KISS」を選んだのですか?
倉木:「KISS」って響き的にもすごく綺麗だし、色んな意味に捉えられるんじゃないか
なと。「心に触れる」だったり「相手に触れる」だったり、「KISS」って「触れる」じ
ゃないですか。そういった意味で「未来」にすごく合ってるから。色々と試行錯誤しな
がら、最終的には「FUTURE KISS」というタイトルをみんなで決めました。
──「FUTURE KISS」というタイトルナンバーも、最後に作られたんですか?
倉木:そうですね、一番最後ですね。もうアルバムが出来上がるぞ、締め切りも刻々と
迫っているぞ、っていう時にギリギリで作りました(笑)。最後に1曲目が決まるとい
う。今の自分の想いがギュッとリアルタイムに詰まっている一曲になってますね。
http://news.livedoor.com/article/detail/5143524/
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