[新聞]MFM 8月號 刊載內容
Music Freak Magazine 2006.08 vol.141 表紙:倉木麻衣
遂に倉木麻衣のニュー・アルバム『DIAMOND WAVE』がリリースされた。今作は、
夏の陽射しや開放感、そして身近なものに対する愛が感じられる1枚に仕上がっている。
先月号ではいち早くアルバムの内容をお伝えしたが、今月号では今作についての彼女の
インタビューに加え、セルフ・ライナーノーツをお届けしようと思う。
(INTERVIEWED BY EMI MORI)
※サイトではインタビューのみの掲載となります。セルフ・ライナーノーツは誌面でお
楽しみ下さい。
●アルバム・タイトルが『DIAMOND WAVE』になったのは、シングルの「Diamond Wave」
が出た時から決まっていたんでしょうか?
倉木麻衣(以下倉木):そうですね。去年の“FUSE OF LIVE ”ツアーの時、まだ訪れて
いない場所に行って、お客さんに自分の思いを直接伝えたいと思っていたんです。それでこ
のアルバムを作る時に、ライヴで一体となれる曲というテーマも考えながら選曲してい
きました。その時に誰もが輝くものを持ったダイヤモンドの原石で、そんなみんなが集
まって一体となって、大きな輝くウェーヴを作れたらと思って『DIAMOND WAVE』という
タイトルを付けたんです。
●シングルが出来た時にそういった思いがあって、それがアルバムに繋がっている感じで
すか?
倉木:そうですね。あと、ダイヤモンドは美しく光り輝くイメージがありますけど、そ
の背景に一生懸命原石を磨いてやっと綺麗に輝く姿に変身する面もありますよね。それ
は、人が目標に向かって自分という原石を磨いている姿がすごく輝いている事にも通じると
思うので、自分もアルバムを作っていくにあたって1曲1曲を磨いていけたらなという意
味も含まれています。
●前作から今回のアルバムまでの期間というのは、振り返ってみてあっという間でした
か?
倉木:とても充実していました。去年から音楽に対して色々な事を追求していって、そ
こで自分から発信して行く事の大切さに改めて気付いて、そこからもっと多くの人に自
分自身を知ってもらいたいという気持ちが出てきましたね。
●アルバム制作はどうでしたか?
倉木:今回は新しい曲調のものがたくさんあったので、新鮮な気持ちで取り組む事が出
来ました。1曲1曲を一生懸命に作り上げていったんですけど、その中でも楽しんで作る
という事が一番大切なので、特にその事は心掛けましたね。音楽に癒されて背中をポン
と押されたアルバムになりました。
●ライヴはお客さんとキャッチボールする事が楽しいと思うのですが、楽曲制作での楽
しみは、倉木さんにとってどういったものになるのでしょうか?
倉木:曲のイメージを膨らませる事が楽しいです。これはすごく大事な作業で、
ステージで歌っている状態を思い浮かべながら、それを一心に目指して作って行く所に
楽しさがあると思っています。納得のいく楽曲が出来た時は、ものすごく嬉しくて、早
くツアーで歌いたいなって思いますし……。そうやって作った曲が今回のアルバムにも入
っているので、気分はもう夏に向かってます(笑)。
●まさにツアーに繋がっているんですね。
倉木:そうですね。曲に乗せて思いを繋いで行って、更に広げてウェーヴに乗せていけ
たらなと思います。
●今回収録されているシングル曲「Growing of my heart」「ベスト オブ ヒーロー」
「Diamond Wave」は、歌詞の中に、“風”“海”“空”など、自然と繋がりのある言葉
が出てきていますが、これは倉木さんの中で“自然”というものの存在が大きくあった
のでしょうか?
倉木:曲を作っている時はそれぞれの曲に繋がりを持たせようと言う事までは考えてな
かったんですけど、それぞれの時期の自分の心情や日常生活で思う事を歌詞にしていけ
たらなと思ってはいました。今回の「Diamond Wave」も、自分の経験した事をもとに作
った曲ですね。今年に入ってケニアの副環境大臣のマータイさんと対談する機会があっ
て、そこで改めて“何かを思う”という事、“自然を思う”という事の大切さをすごく
感じました。そこで自分も音楽を作っている人間として、みんなに発信出来る事はない
かなと思って生まれたのが「Diamond Wave」だったんです。これから夏に向けて、波に
乗せて伝えて行こうと言う気持ちが大きいですね。
●シングル以外の曲も、情景が美しい歌があったりとそれぞれ繋がりがあるようにも思
えたのですが、それも「Diamond Wave」がきっかけだったりしたんですか?
倉木:今回のアルバムを作っていく中でテーマにしていたのは、1曲1曲を磨き上げて行
くという事だったんですけど、歌詞は“人を思う”とか“自然を思う”といった、“思
う”事をキーワードにして書いたものが多いですね。
●それが今の倉木さんが大切に思っている事なんでしょうか?
倉木:そうですね。周りにはたくさんの物が溢れていて、物の価値観や人への思いやり
が何となく薄れてきてしまっている時代でもあるのかなと感じているので、歌を通して
、それを思うきっかけになってもらえたらいいなと思っています。
●今回のアルバムには、「State of mind」や「ホログラム」などの明るくてテンポ感の
ある楽曲と、「会いたくて...」のようなとても切ないバラードやアカペラの「Voice of
Safest Place」も収録されていて、そこにも倉木さんのこだわりを感じました。選曲は
大変でしたか?
倉木:アップ・テンポな曲は、お客さんとライヴで一体となる楽曲を作ってみたいとい
う事もあって、意識して選曲しましたね。もちろん選曲作業の基本は“こういうタイプ
の曲を歌ってみたい”という所から始まるんですけど、アルバム全体のバランスも見な
がら曲を選んで行ったので、楽曲のタイプも偏らないように気を付けました。
●制作的には短期間で作られたんでしょうか。
倉木:アルバムの構想を練り始めたのが“FUSE OF LIVE”ツアーが終わって間もない時
で、その頃に“次のアルバムはこうしたいな”という思いはありました。その後「ベス
ト オブ ヒーロー」をリリースした辺りから本格的にアルバムを作る作業に入って、選曲
したりしながら自分の中でイメージを固めていった感じです。私の場合、一気に集中し
て作っていくタイプなので、今回は順調に進んでいったと思います。
●今回のアルバムでは、新しい事に挑戦している曲もありますよね。
倉木:以前からアカペラをやってみたいという気持ちがあって、「SAFEST PLACE」を作
っている時に、この曲をアカペラで歌ってみたいと思って、そのヴァージョンを作って
アルバムに入れてみました。そしたら大作になりました(笑) オケも何もない所から
スタートして、コーラスラインやハーモニーの音を探して作っていく事は大変でしたけ
ど、やってみて良かったと思っています。また機会があったら更にグレード・アップし
たアカペラ・ヴァージョンを作ってみたいと思います。
●アカペラのレコーディングは大変な作業だったんですか?
倉木:レコーディングの時は、何回歌ったか分からないくらい歌ってましたね(笑)
ブレス系のヴォーカルで歌っていたので、ちょっとした酸欠状態に陥りながらレコー
ディングしました。でも作っていくプロセスが楽しいですし、それが出来上がった時の
喜び、そしてそれを聴いた人からの感想を聞く喜びもあって、その段階ごとに嬉しい事
があるので、やりがいはありますね。
●振り返ってみて、アルバムの制作作業はあっという間でしたか?
倉木:集中しているせいか、時間というものを意識してなかった気がします。アルバム
を作っていた時間は確かにあったんですけど、その中の細かい時間の流れを感じずに作
っていたというか……。音楽に漂っている時間があったという感じです。
●このアルバムは、倉木さんにとってどういうものになりそうですか?
倉木:アルバムをリリースして、皆さんに聴いて頂いて、それぞれの心の中に感じても
らえるものを持ってもらう事で、このアルバムが1つのダイヤモンドとして輝いて欲しい
という気持ちはあります。その輝きをツアーで大きな波を作って行く事で、更にアルバ
ムの曲が広がっていってくれたらなと思っています。なので、アルバムを出してからツ
アーの最終日までを通して大きな“DIAMOND WAVE”に出来たらいいなと思っています。
ツアーは自分自身を磨く場でもあるので、皆さんと心の波を通わせたいですね。今回の
ツアーは色々な会場に行くので、すごく楽しみです。夏バテしないよう、体調管理をし
て頑張ります!
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