[新聞] 松雪熱演!がん治療か出産か…映画「余 …
松雪熱演!がん治療か出産か…映画「余命」
大手芸能事務所、スターダストプロモーションが映画業界に本格進出することが12
日、分かった。製作から配給まで務めるという異例の戦略。その第1弾が、所属女優の
松雪泰子(35)と俳優、椎名桔平(43)が夫婦役で初共演した来春公開の「余命」
(生野慈朗監督)だ。出産か、がんの治療かに悩む女性を描く感動作。私生活でも1児
の母の松雪は、「こんなに涙が止まらなかった現場は初めて」と役に自分を重ね合わせ
た。
松雪、椎名をはじめ、多くの俳優、女優を抱えるスターダストが映画業界に進出する
。
製作・配給を務めるのは同社のグループ会社、SDP(スターダストピクチャーズ)
。これまでも映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(平成16年5月、興収85億円)や
「いま、会いにゆきます」(同年10月、48億円)など大ヒット作の製作にかかわっ
てきたが、今回はそのノウハウを生かし、自社で配給も担当する。昨今の“邦画バブル
”を受け、映画に出資して製作に携わる芸能事務所は増えてきたが、単独で配給まで務
めるのは極めて異例だ。
その第1弾となる「余命」は、結婚10年目を迎える女医・滴が待望の妊娠をするが、
その直後に乳がんが再発する物語。1度はあきらめていた子供をようやく授かったもの
の、自分には育てる時間が残されていない。出産か、治療か、究極の選択に揺れる物語
にふれ、実際に1児の母でもある松雪は今まで以上に役に入り込んだ。
サンケイスポーツの取材に、松雪は「難しい役柄でしたけど、だんだんと滴と自分が
重なってきて。演じていると、爆発的に感情が広がっちゃう瞬間があって、涙が止まら
なくなったり、撮影後もしばらく動けなくなったりしたんです。初めての経験でしたね
」と瞳をウルウル。
続けて、「この映画を通じて、命の大切さ、尊さを感じていただければ」と力説した
。母親になる思いを知っているからこそ、松雪は演技の中で本当の涙を流した。
SDPは、同作が完成前にもかかわらず、5月のカンヌ国際映画祭で売り込み、すで
に数カ国から配給オファーを受けた。製作のみならず、配給も担うことで、公開までの
流れが円滑かつ迅速に行うことができ、海外へも積極的に進出できるメリットを得た。
同社では今後も海外公開を視野に入れ、第2弾、第3弾と自社映画を製作していく予定
だ。
http://www.sanspo.com/geino/news/080613/gnj0806130508014-n4.htm
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