[彼女] oricon special interview
http://www.oricon.co.jp/music/interview/070822_04.html
*命を賭けて、この人を想いたい
──「星のない世界」は、すごくドラマチックな曲で本当にグッときました。aikoさん
の歌も、とってもエモーショナルですよね。
【aiko】 感情が、歌っていてどんどん入っていく曲だったんですよ。でも、感情の赴
くままに歌ってしまうと、揺れが激しくなっちゃう。だから、抑えないと!って思った
くらいなんです。特に後半はアレンジも強さが増していくので、歌っていて自分もとて
も切なくなってきて・・・。だけど、この曲をレコーディングできてよかったなって思
いましたね。
──それは、それだけこの曲がaikoさんにとって大切な曲だからですか?
【aiko】 もちろん、どの曲もレコーディングのときは、その曲を書いた当時を思い出
したり、その曲のなかで起こった出来事に対して、今もそう思っている自分がいること
を確認したりしながら歌っているんですけど、この「星のない世界」は、そのなかでも
究極。好きで切ないっていう気持ちが、すごく薄い紙の表と裏にある感じで・・・。
──そうそう、まさに表裏一体ですよね。
【aiko】 そう、もう透けて染みてしまっている感じなんです。私は、すごく不安症な
ので、いろんなことを全部解放して“幸せだ”って思える瞬間が、とても短いんですね
。でも、短くても、命を賭けて、この人を想いたいっていう感情に出会えたことがあっ
た。だから、この曲が書けたんです。
──だからこそ、その想いを“とても大事な宝物”って、この曲の中で言っているんで
すね。
【aiko】こういう感情に出会えたことを誰かに少しは伝えたい。でも、それと同時に
自分の心のなかに留めておきたいような気持ちも、本当はあったんです。だけど、こう
やって形にしたことで、これから先の未来に迷うことがあったとき、かつて自分がそう
いう感情に出会えた瞬間があったのを思い出すきっかけになる。だから、そういう意味
でも、すごく大切な曲ですね。
*これが恋愛なんだなぁって
──「星のない世界」が切実な切なさだとしたら、「横顔」は、恋が始まったことを自
覚した瞬間の幸せな切なさですよね。
【aiko】 そうですね。好きな人のことをひとりで考えているときって、妄想が妄想を
呼んで、自分勝手に頭の中で恋愛をしているじゃないですか(笑)。そういうときって
、すぐ切なくなったり、すぐ上がったりを繰り返しているなって思って、この曲を書い
たんです。
──こっちは声もライトっていうか、明るい感じですよね。
【aiko】 笑って歌ったんです。そうすると口角が上がるので、ちょっとだけピッチが
上がる。だから、普段より若干ピッチが高いんだと思いますね。そのほうが歌っていて
自分も楽しかったし、感情にも合っていましたから。
──そして、3曲目は「恋愛」という超ストレートなタイトルのナンバー。
【aiko】 恋愛をすると絶対に考える、ちょっと暗い灰色な部分も描いています。でも
、これが恋愛なんだなぁって思うし、私はいつもどこかでこういうことを考えているの
で、このタイトルもスムーズに出て来ましたね。
──確かに私も、そうそう、これが恋愛!って心から思いました。本当に自分で自分の
感情をコントロールできないし、そのことでイライラしたりしますもんね。
【aiko】 ね!電話がかかってこないので眠れない。そんな自分が、本当に嫌!で、そ
ういう気持ちにさせる相手に対しても、なんで、私のこの気持ちをわかってくれないの
!って頭にくるんですよ(笑)。
──その気持ち、分かります。aikoさんの曲って、聴き手に、まるで自分のことを歌っ
ているように感じられるんだと思いますよ。だから、みんな共感する。今回の3曲も
、本当にそういう曲だと思います。
【aiko】 そうだといいな~。私の曲を聴いて、ちょっとでも“ああ、自分だけじゃな
いんだ。aikoも、そう思ってんのや”って思ってくれたら、すごく嬉しいから。そうや
って音楽で、みんなとずっとつながっていたいですね。
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