[情報] 【レビュー・書評】YOSHIKI/佳樹
【レビュー・書評】YOSHIKI/佳樹 [著]小松成美
http://book.asahi.com/bestseller/TKY200907010177.html
■現代日本の「心性」の記録
林佳樹。それが本書ではじめて明かされた「彼」の本名だ。
元祖ヴィジュアル系メタルバンド、X JAPANのリーダー、YOSHIKI。
本書は彼の半生をドラマティックに綴(つづ)ったノンフィクションである。
メタルなど知らんという人も、小泉元首相がそのファンを公言した
バンドといえば、思い出すのではないか。
実際、ファンと一般人との間で、これほど温度差のあるアーティストも珍しい。かく
いう私も、
華奢(きゃしゃ)な体からは想像もつかない過激な演奏をする早打ちドラマー、
くらいの印象しかなかった。だから本書を読んで驚いた。かくも「立志伝中の人」だっ
たとは。
元ヤンキーでロックスターを目指す青年が、上京するや19歳でレコード会社を設立
。
X JAPAN(当時X)はまずインディーズで成功をおさめ、
メジャーデビュー後も、紅白に連続出場するなど頂点を極める。グループ解散後も、
YOSHIKIはLAを拠点として活動の場を広げていく。
栄光のかげで、YOSHIKIの半生には幾多の傷も刻まれている。父親の自殺。
盟友だったギタリスト、HIDEの死。激しいドラミングがもたらした宿痾(しゅくあ
)
・頸椎(けいつい)椎間板(ついかんばん)ヘルニア……。
本書によって、挫折も栄光も知り尽くしたカリスマアーティスト・YOSHIKIの
イメージは、
決定的なものになるだろう。ただ、そのあまりにファン向けの語り口に、
まったく不満がないと言えば嘘(うそ)になるのだが。
そう、ここに描かれるのは、人間・YOSHIKIというよりキャラとしてのYOS
HIKIなのだ。
成績優秀な不良、耽美(たんび)なバッド・テイスト、粗暴と繊細、静と動、この極端
な振幅が、
彼のキャラクターを太い輪郭で描き出す。そこに向けられた憧憬(しょうけい)
と無視とのギャップを思い合わせるなら、本書は現代日本の「心性」の記録として、貴
重な資料となるだろう。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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