doa吉本が“2足のわらじ”
米ロック界のカリスマバンド「R.E.M.」の10年ぶりのジャパンツア
ーが16日、東京・日本武道館で初日を迎え、昨夏デビューしたばかりの3人
組ロックバンド・doaが“日本代表”としてオープニングアクトを務めた。
ボーカルの吉本大樹(ひろき)(24)は実は現役レーサー。今季からF1へ
の登竜門「GP2」へフル参戦することも決定、レースと音楽という2つの世
界制覇を目指す。4月からキムタクがドラマで演じるなど、レースの世界への
関心が高まっている今、吉本の“2足のわらじ”での活躍が注目されそうだ。
ロックバンドのボーカリストのもう一つの顔、それが世界を駆けるレーサー
だ。しかも、今年からはF1に最も近いカテゴリーとして新設され、注目され
るGP2へ昇格が決定。開幕戦は4月23日、イモラサーキットでのサンマリ
ノGP。世界最高峰を目指す戦いに挑む。
小さいころから父の影響でテレビのレース中継に熱中。アイドルはアグレッ
シブな走りで“荒法師”と呼ばれたナイジェル・マンセルだった。11歳から
オーストラリアで生活していたが「ケンカばかりして勉強をせず、学校から追
い出された(笑い)」とその走り同様、やんちゃな子供時代。レーサーの夢を
実現すべくバイトでためたお金で18歳で帰国。19歳でFJ1600のスポ
ット参戦、デビューした。
レーシングドライバーにとって必要不可欠な英語力と精神力、世界を見る“
目”は海外生活で培った。今は「欲張りな僕が昔からやりたかった夢」という
レースと音楽を両立。「僕には両方できる力があります。必ずF1に乗ります
。もちろん参戦だけが目的ではないので、F1でワールドチャンピオンを獲得
できる環境で参戦できるまで早くても3、4年かかりますが。やるだけではだ
め。2つとも極めないと」と視線の先は確実にF1、世界1を見つめている。
この日、doaはデビューシングル「火の鳥のように」、B’zの稲葉浩志
が作詞した「Siren」など3曲を演奏。1万人のファンの前で“日本代表”
ステージを務め上げた。
10年ぶりの来日にあたり、R.E.M.のメンバー自ら日本ツアーをサポ
ートしてくれるバンドをリサーチ。3人のパワフルでハイトーンなコーラス、
根底に流れるアメリカンロックの息吹を感じ、doaを“相棒”に指名した。
ステージを終えた3人は「本当に光栄で夢のよう。残る2公演(17日・愛知
県芸術劇場大ホール、18日グランキューブ大阪)も恥ずかしくないようなプ
レーをしたい」と語った。
http://www.daily.co.jp/gossip/2005/03/17/165338.shtml
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