[新聞] 異彩放つ新種イケメン 「パレード」で新境地、林遣都
一度目にしたら忘れられない容姿の持ち主だ。中学校の修学旅行で上京した際にスカ
ウトされたのがデビューのきっかけだが、彼を見かけて声をかけないスカウトがいたと
したら、それはすぐに転職した方がいい。
ひょろ長い手足。色白の小顔に大きな瞳。顔の輪郭に比べ、瞳以外のパーツも、アン
バランスなほど目立つ。すっきりしたしょうゆ顔でもなければ、くっきりしたソース顔
でもない。いわば新種のイケメン。ちょっと進化した人類はこんな感じだろうか、など
と思わせてくれる。
彼のそんな超越的な雰囲気を十全に生かした役が、若者の緩い共同生活をつづった映
画「パレード」の謎めいた少年サトルだ。男女4人が住むマンションの一室に、サトル
が出入りするようになる。すると、互いのプライバシーに立ち入らないことで均衡して
いた4人の関係が、彼を触媒にして徐々に化学反応を起こし始める。
サトルは白に近い金髪で、異彩を放つ。髪を染めたのは彼の提案だった。「台本から
受けた神秘的なイメージを表現したかった。外見をガラッと変え、今までの僕を知って
いる人を驚かせようと思いました」
野球に打ち込む主人公を演じた2007年のデビュー作「バッテリー」以来、「ダイ
ブ!!」「ラブファイト」「風が強く吹いている」など、ずっとさわやか系のスポーツ
青春映画に主演してきた。「ところが今回は、撮影中に現場を通りかかった人たちが『
あいつ、何なんだ。なんで金髪なんだ』という顔で見るんです。その視線がうれしかっ
たですね」
異彩を放つのは容姿だけではない。「サトルは常にえたいの知れない感じではなく、
今どきの普通の男の子の側面もある。年上の人を見下ろすところもあって、本当に理解
できない人間です。ちゃんとやれたかどうか分かりませんが、こんな複雑な人物を演じ
られて幸せです」
4人の若者の一見ぬるま湯的な人間関係は、サトルの参入に触発され、最後に途方も
ないところにまで行ってしまう。ラストのサトルの表情はちょっと忘れることができな
い。「何と恐ろしい映画なんでしょうね。今の日本の若者に対して、お前らの本当の姿
はこうなんだぞ、と言ってる。世の中にケンカを売るような映画ですよね」(石飛徳樹
)
◇
はやし・けんと 1990年、滋賀県生まれ。「バッテリー」でキネマ旬報ベスト・
テン新人男優賞、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。「パレード」は20日公開
。出演映画「交渉人 THE MOVIE」も公開中。
asahi.com(02/19)
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201002190242.html
林遣都
http://www.asahi.com/showbiz/movie/images/TKY201002190232.jpg
--
※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
◆ From: 219.68.216.230
stardust 近期熱門文章
PTT偶像團體區 即時熱門文章