[新聞] 行定監督×若手実力派!山本周五郎賞作品「パレード」映画化
行定監督×若手実力派!山本周五郎賞作品「パレード」映画化
映画「GO」「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」を手がけた行定勲監督(4
0)が、作家・吉田修一氏(40)の山本周五郎賞作品「パレード」を映画化する。マ
ンションで共同生活する若者たちの群像劇で、藤原竜也(27)、香里奈(25)、貫
地谷しほり(23)、林遣都(18)、小出恵介(25)らが出演。行定監督は5人と
念願の初タッグを組み、若者の“危うい”人間関係を表現する。来年公開。
「パレード」は都内の2LDKのマンションで暮らすルームメート4人と、新たに共
同生活に加わった男娼(だんしょう)の群像劇。物語の終盤、若者たちのうわべだけの
人間関係があらわになる。行定監督は2002年の原作の発表直後から映画化を熱望し
ていたという。
「東京の片隅に、モラトリアムから脱却できない男女が集っている部屋は、今の日本
のあり方として一番共感できる」と監督。吉田氏は同作で山本周五郎賞を取り、続いて
発表した「パーク・ライフ」で芥川賞。ともに40歳、九州出身など共通点が多く親交
を深めてきた。
主演の藤原を始め香里奈、貫地谷、林、小出と「ずっとやってみたかった俳優たち」
(監督)がそろった。撮影は15日にスタート。行定監督は「全員が主役をやってきた
だけのことはあり、どのシーンも面白い。ぼくは考える俳優が好きで、役にどうアプロ
ーチするかを皆が考えている」。さわやかなスポーツマン役が多かった林は金髪の男娼
役。「気合はハンパではない。本人が一番“化ける”ことを望んでいる」と監督も期待
を寄せる。
脚本も行定監督。「今の若者は深く入りすぎず、さらっとした関係。すごくリアリテ
ィーがある」と小出が言えば、貫地谷も「核心に触れないで過ごす人間関係は、よくあ
るもの。現代人がみんな持つ悩みでは」と共感する。
行定監督は「うわべだけの付き合いだが、そうじゃないと成立せず、それで5人はう
まくいっている。それが見る者をゾッとさせる。原作にはグサっと突き刺さるセリフが
多い。見る人に深く残る作品になれば」と話している。クランクアップは来月中旬を予
定。
◆映画「パレード」 映画配給会社勤務の直輝(藤原)、イラストレーターの未来(
香里奈)、無職の琴美(貫地谷)、大学生の良介(小出)。恋愛の悩みや過去の葛藤(
かっとう)を抱えながらルームシェアして暮らしている。付近では連続通り魔事件が発
生。同じころ、未来が偶然出会った男娼のサトル(林)が同じマンションで寝泊まりす
るようになる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090525-OHT1T00317.htm
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05/26 08:37, , 1F
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