[新聞] 子役を相手に緊張--フジテレビ系ドラマ …
フジテレビ系ドラマ「少年時代」に出演 坂本昌行(さかもとまさゆき)
子役との共演シーンが多いロケで「子供は怖い」と、つくづく思った。「セリフの
言葉を真剣に伝えないと感情を動かしてくれない」。小手先の演技では子役に見透か
されてしまうような気がして、下手な演技はできないと、いつにも増して緊張したと
いう。
単発ドラマ「少年時代」(21日後4・05)は、昭和44年(1969年)の岐
阜県八幡町(現・郡上市)が舞台。町を流れる吉田川に、少年が高さ13メートルの
新橋から飛び込むことができれば男として一人前という、実際にある風習を題材にし
た物語だ。
駄菓子屋に集まり恋の相談をしたり、おっぱいの感触を知りたくて手に風を受ける
ように前に突き出して、全速力で走ったり……。好奇心旺盛な中学生の生き生きとし
た姿が描かれている台本を読んで、「自分がやっていたこととほとんど同じ。ページ
をめくるたびに共感し、温かい気持ちになって涙が出てきた」。
◎
主人公の良平(小林廉)たちが通う中学校の美術教師・大倉を演じる。まだ橋から
飛び込めない良平を優しく見守るなど、生徒たちにとって兄貴分のようで、印象に残
る先生だ。
自身にも思い出に残る先生がいる。小学校の時の担任だ。ある日の体育の授業、サ
ッカーのPK戦でキッカーを務める友人の重圧を和らげようと、「外してもいいから
ね」と声をかけた。すると、先生から「負ける気持ちでやるなら、やめろ」と一喝さ
れた。
「悔しくて泣くだけだった」が、「もっともなことだ」と、厳しく叱(しか)って
くれたことを感謝したという。
そんなことがあって、卒業してからも何度も先生の家に遊びに行った。2年前には
、一緒に酒を酌み交わしながら、当時の写真や文集を眺め、思い出話に花を咲かせた
。「大人になっても、自分の中であの一言は大きな意味を持っている」。そう再確認
し、感謝の気持ちを新たにした。
◎
ドラマは大人への階段を上っていく少年の姿を描いている。自身を振り返ってみる
と、「大人になった」と感じたのは、人気グループ「V6」を結成した14年前の
24歳の時。
下積みが長く腐ってしまい、一度は所属事務所を辞めてサラリーマンを経験した後
のデビューだった。「芸能界の外に出て、芝居や歌をやりたいと心から思えた。ふて
くされずに、いろんな人の言葉を吸収できるようになった」。6人グループのリーダ
ーを任されたことも大きかったという。
「でも、休日に野球をやる前夜は興奮して眠れなかったり、地元の友達ともんじゃ
を食べながらバカ話をしたり、相変わらず子供っぽいところもあります」。最後に大
人から少年のような表情に変わり、目を輝かせていた。(森田睦)
(2009年6月15日 読売新聞)
新聞來源: http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20090615et03.htm
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