[新聞] 香川照之&戸田恵梨香が台湾ロケ
香川照之&戸田恵梨香が台湾ロケ
香川照之(41)戸田恵梨香(19)共演の日本・台湾合作映画「闘茶 Tea Fi
ght」(ワン・イェミン監督、来年公開)の台湾ロケがこのほど、アジアスターを迎
えて行われた。日本と台湾を舞台に茶をめぐる戦いと家族の絆(きずな)を描く娯楽作
。撮影は台湾のアイドルグループF4のヴィック・チョウ(26)と香港の大物エリッ
ク・ツァン(54)が加わり、国際色豊かな雰囲気に包まれた。セリフを互いの母国語
のまま交わし合う異色の試みにも挑戦している。
アジア公開を前提にする作品らしい出演陣が台湾で顔をそろえた。香川は00年カン
ヌ映画祭で審査員グランプリ獲得の中国映画「鬼が来た!」に出演。戸田はヒロインを
務めた映画「デスノート」が昨年、アジア各国でヒットし人気を獲得している。古来伝
わる茶をめぐり、台湾に乗り込む親子を演じる2人が参加した台湾ロケにアジアスター
2人が加わった。
ヴィック・チョウはアジア各国で人気を集める4人組アイドルグループF4のメンバ
ー。同映画が日本のスクリーンデビュー作となる。さらにもう1人は香港映画界の重鎮
エリック・ツァン。監督経験もある演技派で、ジャッキー・チェンらトップスターと何
度も共演する。香川は「これからはこういう形のアジア映画が増えていくはず。うれし
いことです」。合作映画初挑戦の戸田は台湾スタッフに囲まれながら、チョウとのデー
トシーンなどを撮影。「言葉が分からなくても心が通じる。全然問題ありません」と違
和感なく現場に立っている。日本側と台湾側が互いに持ち寄った茶の風味や淹(い)れ
方を競う「闘茶」シーンは2日がかりで撮影。香川は「いい緊張感に乗せられて集中で
きた」。
異色の試みにも挑戦している。香川と戸田は日本語、台湾のチョウは北京語、香港の
ツァンは広東語で互いに会話する。厳密に言えばあり得ない設定だが、香川とイェミン
監督が話し合いの末に決めた。中国映画2作で準主演を務めた経験などから香川は「互
いにたどたどしい言葉で芝居をするよりずっと自然。言葉だけに頼らず、表情やしぐさ
で表現するから生き生きする。見る方も映画だから許される『ウソ』として楽しんでほ
しい」。合作映画の新基準誕生を予感させた。【松田秀彦】
[2007年11月30日9時51分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20071130-289427.html
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