[拓哉] 華麗なる一族 INTERVIEW
木村拓哉さん(華麗なる一族)
役の幅を決めたくない
「人と会って、最初に語り始めるのは、ここだと思う」
ガラス細工のように華奢(きゃしゃ)な指でVの字をつくり、両眼に押し当てた。
言葉よりもしぐさよりも、この人の目は多くを語る。情熱、欲望、孤独、そして人間
という存在に通底する悲しみ……。
高度成長期の銀行合併をテーマにしたドラマで演じる鉄平は、溶鉱炉建設を夢みる技
術者。しかし、銀行家である父との確執に苦しみ、挫折する。
「古い時代の伝言に終わらせるのでなく、今、このドラマをやることの意味やニュア
ンスを表現しなくては」
歌手デビューから15年。俳優、タレントとしても、常に第一線を走ってきた。今年
は映画「武士の一分(いちぶん)」で主演し、時代劇にも挑戦した。
「役の幅を自分で決めたくない。もっといろんな経験をしたい。きれいなものを、な
るたけたくさん手に取り、見たいから」
美しいものを見極めようとする、飽くなき探究心の表れなのか。相手に身じろぎさえ
許さない、張り詰めた何かが、その瞳には宿っている。
文・坂成美保
Q 年末年始は特番などで忙しいと思いますが、健康を保つ秘策を教えて下さい。(
千葉県、アジアンカンフー宗広さん)
A うがいと手洗いをまめにやっています。これをなめてかかるとダメ。励行してい
るお陰で、この冬は風邪もひかずに過ごせています。
Q 「武士の一分」の新之丞役とドラマの鉄平役では、絶望や苦悩を表現するという
点で共通する部分がありますか。
A 共通するものが、ベースにはあるかもしれない。ただ、時代も置かれた状況も違
うので、表現の仕方は多少違ってくると思います。
Q 鉄平が高炉建設にかけたような夢や情熱を持ってますか。
A ドラマ制作現場での、役者としての意欲は持っているつもりです。鉄平のように
もっと具体的な夢を持ってみたい、という気持ちもあります。
華麗なる一族(1月14日からTBS系日曜後9.00)
阪神銀行の頭取・万俵大介(北大路欣也)の一族の野望と挫折を描く。傘下の鉄鋼会
社の専務を務める長男・鉄平(木村拓哉)は、父との対立から窮地に追い込まれる。原
作は、山崎豊子の同名小説。1974年に映画とドラマになった。
プロフィール
きむら・たくや
1972年11月13日、東京生まれ。91年、SMAPの一員として歌手デビュー
。山田洋次監督の映画「武士の一分」が公開中。写真集「%(パーセンテージ)」、D
VD「一分 TAKUYA KIMURA」も発売した。
(2006年12月28日 読売新聞)http://0rz.tw/2b2fQ
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