[連載] [サザンの軌跡と奇跡](17)ファン …
連載[サザンの軌跡と奇跡](17)ファンのため25周年全国ツアー
桑田佳祐はサザンとソロを繰り返しながら、現在を迎えている。21世紀に突入し
、再びメンバーはそれぞれのソロ活動を充実させた。その一方で、サザンとしても節
目ごとに記憶に残る大きなイベントを行い、大勢のファンを喜ばせている。
デビュー25周年記念日の2003年6月25日。サザンは「25周年を盛り上げ
たい」というファンの要望に応え、デビュー曲「勝手にシンドバッド」の記念BOX
を発売。05年10月には約7年ぶりの全国ツアー「みんなが好きです!」を開催。
ドームやアリーナ規模の単発ライブが多くなっていたため、「これまでのライブで回
れなかった都市に」と愛媛、新潟、青森など数千人規模のホールを中心に行った。
06年8月26、27日には、静岡・浜名湖ガーデンパークで野外フェス「THE
夢人島 Fes.2006」を実現させる。桑田の呼びかけに加山雄三、福山雅治、
Mr.Children、GLAYら日本を代表するアーティストが賛同。桑田はサ
ザンとして14曲を熱唱、ステージの合間にギター一本で弾き語りを披露するなど、
2日間で12万人を動員した真夏のSPライブを大成功に収めた。
同ライブの成功からも分かるように、アーティスト仲間やスタッフの桑田に対する
人望は厚い。「桑田君は人との付き合いをすごく大切にするね。ベテランアーティス
トへのリスペクトはもちろん、若手にも興味を持って接している」とは「ビクター」
の高垣健氏(59)。「ビクター」でディレクターを務めた飯田久彦氏(66)=現
エイベックス・エンタテインメント取締役=も「桑田さんはスタッフ、仲間を本当に
大事にする」と語る。真摯(しんし)な姿勢で音楽と人間に向き合う。これが桑田の
魅力の一つであり、デビューからトップを走り続けて来られた要因かもしれない。
「彼らは大学時代から変わらず、自然体で続いているね」(高垣氏)。周囲の反響
をよそに、サザンは自分たちのペースで歩みを進めている。
(2008年8月17日12時17分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080817-OHT1T00148.htm
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