[連載] ［サザンの軌跡と奇跡］（１３）歴史的 …
連載［サザンの軌跡と奇跡］（１３）歴史的快挙！史上初北京・紫禁城ライブ
デビュー１５年目を迎えた１９９２年７月１７日、サザンはテレ朝系「ミュージッ
クステーション」の番組内で中国・北京の紫禁城からライブを行った。同所からの生
中継は、米国ニクソン、旧ソ連ゴルバチョフ元大統領に続き３人目。アーティストと
しては史上初めてだった。
２か月後の９月１２、１３日には、北京の首都体育館で日中国交正常化２０周年を
記念したライブを開催する。サザンの初の海外公演は１万８０００人収容の会場を２
日間とも満員に。地元紙「中国廣播報」には「超巨星（スーパースターの意）」と紹
介された。
バンドとして歴史的快挙を成し遂げる一方で、桑田のソロ活動も活発化する。９３
年に、エイズ啓発運動ライブ「Ａｃｔ ａｇａｉｎｓｔ ＡＩＤＳ（ＡＡＡ）」をス
タート。ＡＡＡでは、ビートルズやエリック・クラプトン、昭和歌謡など洋楽・邦楽
の名曲のカバーに挑戦。２０００年には「桑田佳祐が選ぶ２０世紀ベストソング」と
題し、宇多田ヒカルの「Ｆｉｒｓｔ Ｌｏｖｅ」、モーニング娘。の「ＬＯＶＥマシ
ーン」を披露するなど、毎年志向を凝らした内容になっている。
「ビクター」で当時ディレクターを務めた飯田久彦氏（６６、現エイベックス・エ
ンタテインメント取締役）も同ライブのファンのひとり。「桑田さんがギター１本で
『ヨイトマケの唄』を歌ったときは思わず涙が出てきたよ。男性の歌で涙を流すこと
なんて、ほとんどないからね」。「ニッポン放送」で「桑田佳祐のオールナイトニッ
ポン」の担当ディレクターだった森谷和郎氏（５５、現ニッポン放送取締役）も「感
動しましたよ。桑田君は弾き語りは日本の歌手のナンバー３には入ると思うね」と称
賛する。
デビュー２０周年の９８年８月、サザンは静岡・浜名湖畔弁天島海浜公園「渚園」
で野外コンサートを開催。２日間で１０万人を動員し、バンドの実力を見せつけた。
それから２年後、２０世紀の締めくくりに名曲「ＴＳＵＮＡＭＩ」が誕生する。
（2008年8月13日12時26分 スポーツ報知）
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080813-OHT1T00117.htm
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