[連載] [サザンの軌跡と奇跡](7)お茶の間 …
連載[サザンの軌跡と奇跡](7)お茶の間衝撃!ザ・ベストテン出演
サザンを一目見ようと、芸能プロ「アミューズ」の大里洋吉氏(61、現アミュー
ズ相談役名誉会長)がビクタースタジオを訪れた。同氏は渡辺プロ時代に「キャンデ
ィーズ」を育て上げた敏腕マネジャー。サザンの演奏を3曲ほど目にした大里氏は「
これは面白い、やろう」。スタジオに響き渡る声でスカウトを即決した。
立ち会ったレコード会社「ビクター」の高垣健氏(59)は言う。「何か大里さん
の声のデカさでアミューズ入りが決まった感じだったよね(笑い)。帰られた後、メ
ンバーと良かったね、やったぞってバンザイをしましたよ」。サザンはわずかなチャ
ンスをものにした。「アミューズ」への所属が決まり、デビューに向かって勢いを加
速。1978年6月25日、シングル「勝手にシンドバッド」で念願のデビューを果
たした。
だが、現実は甘くなかった。ヤマハ「East West’77」の入賞の経歴こ
そあったが、まだまだ無名のバンド。サザンがシングルチャートの上位をにぎわすこ
とはなかった。
発売から2か月が過ぎた8月31日。実績のない新人バンドの彼らが、黒柳徹子、
久米宏の司会で人気の音楽番組「ザ・ベストテン」に出演することが決定。テレビ局
へのブッキング、メディアを使った売り出し方のノウハウなどを持っていた大里氏の
戦略だった。サザンは「今週のスポットライト」のコーナーに登場、当時の新宿ロフ
トからの中継。大里氏は桑田佳祐のサークルの後輩を集めて、会場にどんちゃん騒ぎ
を作り上げた。
「目立ちたがり屋の芸人で~す」と叫ぶ桑田が登場。ジョギングパンツ姿、早口な
歌詞、独特の歌い方でお茶の間をあっと言わせた。「大里さんはこうした仕掛けが得
意だよね。『スタジオでやるのは面白くない。慣れたライブハウスでやろう』ってこ
とになったんだよ。すごくインパクトがあったよね」(高垣氏)。この時、視聴者の
脳裏に「サザン」の名が強く刻み込まれた。
コミックバンドのレッテルも張られたが、シングルの売り上げは急上昇し「サザン
オールスターズ」は、全国に知れ渡っていった。
(2008年8月7日12時03分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080807-OHT1T00116.htm
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