[連載] [サザンの軌跡と奇跡](5)仮契約破 …
連載[サザンの軌跡と奇跡](5)仮契約破棄がサクセスストーリー生んだ
大手レコード会社「ビクター」の高垣健氏に見いだされ、サザンはデビューに向け
て大きな一歩を踏み出した。
高垣氏は当時、表参道と明治通りの交差点にあった喫茶店「レオン」で待ち合わせ
をすることに。桑田佳祐の持参した楽曲入りのテープを、車の中で聴いた。「桑田君
はお父さんの車で来たのかな。『East West’77』の2曲のようにバラエ
ティーに富んでいてね。学生で若いわりには言葉が古風で、19、20歳の子が作る
詞じゃないなと思ったね」高垣氏は、ますますサザンの、桑田の才能にほれ込んでい
ったという。だが、このころのパフォーマンス力は、まだまだアマチュアからプロへ
の発展途上の段階。「ライブを見に行ったんけど、ガラガラで(笑い)。5人か10
人の客は全員サークル仲間みたいな感じだったですね」高垣氏はサザンに経験を積ま
せようと、ライブハウスへの出演を勧め、場数を踏ませた。
サザンが在籍した青学大の音楽サークル「ベターデイズ」が大学の学生食堂をたま
り場にしていたこともあって、メンバーと同所で親交を深めていった。「青学の食堂
によく遊びに行ったもんだよ。エリック・クラプトンやビートルズ、オールマン・ブ
ラザーズ・バンドだったり、音楽性も趣味も合ってね」(高垣氏)。
そんな中で大事件が発生する。桑田が、ほかのレコード会社「ワーナー・パイオニ
ア(現ワーナーミュージック・ジャパン)」の誘いがあって、その仮契約書にサイン
してしまったというのだ。「桑田がね『高垣さん、ハンコ押しちゃったよ』って言っ
てきてさ。これはまずいぞって思ったよね」結局、高垣氏の粘り強い交渉のかいもあ
って仮契約書は破棄され、サザンはビクターと契約する。高垣氏は「(契約が無効に
なったんだから)いい時代ですよ。今みたいに争奪戦もなくて、平和な時代だったよ
ね」と笑ったが、ひとつ間違えば今のサザンのサクセスストーリーはなかったかもし
れない。
◆サザンへのコメントを募集します。メールアドレスbunka@hochi.co.jpまで。
(2008年8月5日12時07分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080805-OHT1T00113.htm
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