[情報] excite music→インタビュー→大塚愛(上)
Excite:今回のタイトル曲「ポケット」は、昨年の「大塚 愛【LOVE IS BORN】~3rd
Anniversary 2006」で披露されていましたね。私も当日聴かせていただき、とても良い
曲だったのでその後の動きが気になっていた曲でもありました。
大塚 愛:「ポケット」はそもそも、リリースすることを一切考えないで作っていた曲な
んです。
Excite:それを今、しかもアルバム『LOVE PiECE』からわずか1ヵ月余りでリリースす
ることになったのはなぜ?
大塚 愛:「リリースして欲しい」という声が徐々に増えてきたことと、自分でもこの曲
をリリースタイミングが“今しかない”って思ったので。CDをリリースの予定がない時期に
、“どうしても”と出させてもらうことにしたんです。
Excite:大塚さん自身、とても思い入れの強い曲なんですね。
大塚 愛:はい。もう、この「ポケット」で自分の音楽活動終わっても良いんじゃないか
と思うくらい(笑)。今までの楽曲の中でも、これだけの想いを1曲に詰め込んだ作品
はないと思います。なので、この曲はぜひ女の子に…。その子自身の曲として聴いても
らいたいし、一番大事な人への気持ちをより温めてほしいです。
Excite:歌詞を読むと、いわゆる“普通のこと”が書いてあるんですけど、じんわりと
胸に響きます。
大塚 愛:そうですね。なんか、自分が嬉しいとか幸せって感じるよりも、相手が喜
ぶことをして、その人が嬉しいと笑ったことが自分にとっての幸せ、という。相手を軸
に考えるというか。でも別に、そうすることで自分が振り回されるとか、相手にとって
自分の存在が重荷になるというのでもなくて。1人で生きていける2人が隣に並んだ時に
、何気ないことをキャッチボールできることって良いな、という想いを書いた曲なんで
す。今まで割と恋の歌は沢山書いてきたけれど、本当に誰かを愛することを歌った歌は
初めてかも。初めてこういう曲が出来て、恋の歌と愛の歌は違うんだって思いました。
Excite:大塚さんの思う、恋と愛の違いは?
大塚 愛:恋は瞬間的な楽しさがある一方で、もっとこうして欲しい、とかもっとも
っと掘り下げたいとか、欲張りになる。それがお互いにとって辛くなってきて、終わり
になることも。恋ってそういう良いところ、悪いところ、あると思うんですけど、愛は
違う。例えば2人の間に“温泉”が湧いてこなくても、自分がどこかから汲んできた水
を注いで溜める…育てる感じ。自分も成長するし、相手も一緒に成長する、年を重ねる
。ただそれだけのことが素敵って思うのが、愛、なのかな。
Excite:そういう静かな、でも確実に育んでいく、懐の深い温かさが、大塚さんが弾
くピアノをはじめとするサウンドによく表れていると思います。アレンジやレコーディ
ングにもこだわったのでしょうか。
大塚 愛:この曲が完成した当初、リリースが全く決まっていないにもかかわらず、
エンジニアやストリングスの皆さんがプリプロ(=プリプロダクション。楽曲などの制
作におけるレコーディング前の作業のこと)のために集まってくれたんです。「良い曲
だから」って。みんなで夜な夜な作業して完成した曲なんですけど、私もピアノはもち
ろん、ギターのメロディまでピアノで弾いて「こういうメロディにして欲しい」と指定
するなど、かなり気合いを入れて作りました。なので、レコーディングではそれを完璧
に再現することに集中しました。100%、出来たと思います。
Excite:そこまでこだわった曲がリリース未定だったということも驚きですが、逆に今、
リリースが決まったことによってそこまでの想いを込めた曲について、こうやってインタ
ビューなどで色々と訊かれるのは、正直どう思いますか?
大塚 愛:本当はこの曲に関して私は、インタビューや取材を一切お断りしようかと
思っていたんです。多くを語ると胡散臭くなる気がして…。この曲について言葉にする
のも違う気がしたし、それが間違って伝わってしまうのもイヤだったから、話すのでは
なくてとにかく歌を聴いて欲しいという気持ちでした。本当はこの曲に値段をつけるの
も避けたいくらいで。でも、そういうわけにもいきませんから(笑)。
Excite:確かに(笑)。では、こうやって改めて曲についての想いを口にすることで、
気付いたことや考え方が変わったことはありますか?
大塚 愛:曲の完成からそこまで月日が経っているわけではないので、今はまだ、宝箱
にしまった宝物をあんまり掘り返したくないというか。そんな気持ちの方が強いんで
すけど、もうちょっと時間が経ったらもっと分かることもあると思います。
Excite:ところで、「ポケット」のミュージック・ビデオも拝見したんですが、これもや
はり大塚さんのアイディアが反映されているんですか?
大塚 愛:雪の中で歌うというのは、この曲の絶対的なイメージでした。(ミュージック
・ビデオの中に出てくる)電車のイメージはなかったんですけど…。エンドロールまで
入ってるものを見ました?
Excite:あ、そこまでは入っていませんでした。本編だけ。
大塚 愛:そっか…残念。エンドロールまで見たら、カップリングの「チケット」のこと
もよく分かるように出来ていると思います。
Excite:ということは、「ポケット」と「チケット」は繋がっているものと考えても?
大塚 愛:そうですね。「ポケット」のミュージック・ビデオの続きです。
http://www.excite.co.jp/music/close_up/0711_otsuka?c=interview
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