[情報] Symphonic Concert 2023 LIVE新聞
<ライブレポート>全国4都市を巡るシンフォニック・コンサート、いよいよ開幕 デ
ビュー25周年を迎える倉木麻衣が魅せた、笑顔と涙のパフォーマンス
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/132008/2
(內有照片)
2012年の初開催から毎回熟成を重ね、倉木麻衣のライフワークと言える一大イベントに
成長したオーケストラ編成のコンサート。2019年からは、billboard classicsとコラボ
レーションで開催され、3度目となるツアー【billboard classics Mai Kuraki
Premium Symphonic Concert 2023】が今年も開幕した。今年は12月8日からデビュー25
周年イヤーに突入するタイミングもあり、初開催となる福岡、宮城、大阪を含む4か所
のツアーへとパワーアップ。初日の11月19日、福岡シンフォニーホールには九州各地か
ら、いや全国各地からこの日を待ちわびたファンが集まり、開演前から華やかなムード
いっぱいだ。
コンサートに向けたインタビューの中で、倉木麻衣は「オーケストラの一部になって
歌う」と表現していたが、まさにその通り。指揮者・藤原いくろうとピアニスト・榊原
大、そして九州交響楽団による演奏は甘美にして勇壮、そこに倉木麻衣の歌という楽器
が加わることで、より人間的で豊かな一体感が生まれる。倉木麻衣の今日の衣装は、純
白に輝くドレスに光輝くティアラとネックレスという、完璧なプリンセススタイル。ど
こを見ても何を聴いても美しく心豊かなものしか存在しない、それが倉木麻衣のシンフ
ォニック・コンサート。
「全国各地からここ福岡に駆けつけてくださって、本当にありがとうございます。フル
オーケストラの素晴らしい演奏を、ぜひ最後までゆっくり楽しんでいただきたいなと思
います」
シンフォニック・コンサートは二部構成で、数多くの倉木麻衣の楽曲から編曲・指揮
の藤原いくろうがセレクトし、タイムマシンに乗って現在から過去に遡るように繋げた
楽曲「Mai-K’s Time Machine」で幕を開けた。第一部はスロー/ミドルテンポでメロ
ディアスな曲調をじっくり聴かせる楽曲を多めに配置。ツアーは始まったばかりで詳し
いセットリストは明かせないが、特に光っていたのは「Secret of my heart」と、シン
フォニック・コンサート初披露でもある「Secret, voice of my heart」の“ダブル披
露”だ。どちらもアニメ『名探偵コナン』シリーズのテーマソング(「Secret, voice
of my heart」は公式スピンオフ作品『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』のエンディング
主題歌)で、2曲を同時に聴けるのは、今回のツアーの大きな魅力の一つ。客席でペン
ライトが振られる中、分厚いホーンセクションの響きがかっこいい「Secret, voice
of my heart」の力強い演奏と歌は、この日のベストの一つと言える会心の出来だ。
20分間の休憩をはさんで第二部は、フルオーケストラの特長を生かした贅沢なスロー
バラードもありつつ、よりリズミックなファン参加型の楽曲が増えてくる。一部とはガ
ラリと印象の違うドレスに着替えた倉木麻衣は、しとやかなプリンセスからより行動的
なタイプにチェンジして、手振りやクラップをうながして盛り上げる。オーケストラの
メンバーも、笑顔でパフォーマンスに参加する。黙って聴くのではなく感情や表情を見
せ合うのが、倉木麻衣のシンフォニック・コンサートだ。それが最も発揮されたのが「
Love, Day After Tomorrow」で、お馴染み「L.O.V.E.」のハンドサイン、手振り、クラ
ップを交えて、ステージと観客との一体感は最高潮。派手なティンパニやシンバルなど
も大活躍、フルオーケストラの凄みと楽しさを存分に味わえる素晴らしい演奏だ。
アンコールでは思わず感極まり、「……感動して涙出ちゃいそう」と言葉を詰まらせ
た彼女を包み込む、会場いっぱいの拍手。指揮・藤原いくろう、ピアノ・榊原大、九州
交響楽団、そして「みなさん一人一人にも」と、倉木麻衣の呼びかけでこの場にいる全
員におくられる拍手。最後は「TikTok、撮っていいですか?」と、嬉しそうにスマホを
持つ彼女を筆頭に、すべてがあたたかく誰もが笑顔の素敵なフィナーレ。
最高のスタートを切った【billboard classics Mai Kuraki Premium Symphonic
Concert 2023】は、11月23日に東京エレクトロンホール宮城、12月10日に東京国際フォ
ーラム ホールA、12月16日のフェニーチェ堺 大ホールへと続く。それぞれの会場には
仙台フィルハーモニー管弦楽団(宮城)、東京フィルハーモニー交響楽団(東京)、京
都フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ(大阪)と、精鋭ミュージシャンたち
が待っている。それぞれの会場限定の日替わり楽曲も用意され、演奏もセットリストも
同じ日はない、ツアーのすべてが見どころだ。これから始まるデビュー25周年イヤー、
「愛と感謝」を合言葉に全力で駆け抜ける倉木麻衣の歌を、その場でぜひ体感してほし
い。
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