[新聞] 婦人公論專訪 04 MISIA の母・伊藤瑞子「
看板MISIA (MISIA - 米希亞)作者CrystalDays (Endless World)時間2年前 (2022/08/09 04:33)推噓0(0推 0噓 0→)留言0則, 0人參與討論串1/1
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婦人公論專訪 04 MISIA の母・伊藤瑞子「極端に育児の分担が少なかった夫に一矢報い
たいと70代で大学院へ、夫婦で〈育児の共有〉は実現できるのか」
「副院長になれない」長崎県の人事委に対して訴訟
家族で長崎県の対馬に渡ったのは、長男が中学2年、長女が中学1年、次女が5歳のとき
です。長崎は離島の多い県ですから、緊急時には自衛隊の協力のもと、ヘリコプターで
患者を搬送するシステムが整っていました。それでも、現地で最新の治療をしたほうが
いい。離島医療や地域医療の中核となる病院に勤めて、夫はそう考えるようになったの
でしょう。
対馬で過ごしたのは10年間。島を出たのは、ある出来事をきっかけに病院を辞めようと
決意したからです。
92年、夫は院長、私は診療部長を務めていましたが、その前年に副院長が退職。離島と
いうこともあって若い医師しかこないため、私を副院長に、という話が持ち上がりまし
た。ところが病院の理事長である町長が、「あなたを副院長にはできない。診療部長の
職のまま、副院長の仕事をすればいいじゃないですか」と言ったのです。
そのころの長崎県では、たとえば夫婦がともに教員だった場合、妻が辞めない限り、夫
は管理職に就けませんでした。私の知人にもとても教育熱心な女性の先生がいたのです
が、辞めるべきか悩んでらっしゃいましたね。夫に「自分は別に管理職にならなくてい
いから、教員を続けなさい」と言われても、周囲から「あんたが辞めてやらないと、旦
那がかわいそうだ」などと言われる。当時は男性優位のこうした人事が県の不文律だっ
たようです。
男女雇用機会均等法が施行されて10年近く経つというのに、院長の妻というだけで副院
長への昇任が認められない。納得できず、私は県の人事委員会に対して訴訟を起こすこ
とにしました。判定が出るまでに2年以上を要し、結果は「夫婦で院長と副院長を務め
ることは、社会通念上好ましくない」ということで、訴えは通りませんでした。
法律より社会通念が優位に立つ判定など考えられない、といまも思います。私は病院を
辞めることにしました。そのころ長女と次女がともに暮らしていた福岡へ移り住み、高
齢になった夫と私の親のことを考えて職住を一緒にしたクリニックを96年に開業。夫も
その後、合流しました。
夫に一矢報いたい。男性でも育児はできるのだ
思えば、夫とは45年にわたり、同じ職場の同僚として働いてきました。私が働くことに
は賛成していても、やりたい仕事がたくさんある夫は、育児に協力的だったとは言えな
い人。その一つひとつの出来事を、私はけっこう執念深く覚えているのです(笑)。取
材を受けるにあたり、協力的ではなかった理由を尋ねてみました。すると、「自分の仕
事のほうが重要だと思っていた」なんて言うのです。
いまや医学部生の4割が女性ですが、私の医学部時代、女子学生は何人もの指導教授か
ら「キミたちはなんで医者に? いい嫁さんになればいいじゃないか」とたびたび言わ
れたものでした。それも授業中に公然と、です。しかし、働く女性が増えたことで共稼
ぎ世帯が6割を超えたいまもなお、こうした女性観が根強く残っていることが残念でな
りません。
大学院への進学を決めたのも、その研究テーマを「育児の共有」にしたのも、若い世代
の育児の現状を小児科医としてアンケート調査してみたかったから。男性にも育児を担
う責任が半分あるのに、極端に分担が少なかった夫に一矢報いたい、という気持ちもあ
りました。(笑)
女性には母性があるから育児をするのが自然、と言う人がいますね。でも母性だけで育
児はできない。小児科医の立場で言えば、育児はノウハウであり、毎日が学習です。そ
して、そのスキルは男性も身につけることができるはずなのです。
最近の研究では、出産時期が近づくにつれて、父親の体内のテストステロンという男性
ホルモンが少なくなることがわかってきています。父親自身に育児の準備ができている
ことからもわかるように、育児は決して女性にしかできないものではないのです。
紅白歌合戦、女性だから紅組って決まってるの?
1970年代、アメリカのある有名オーケストラでは、入団時の実技試験の際、演奏者の容
姿がわからないようにカーテンを導入しました。すると、それまで10%以下だった女性
団員の数が、30%台まで増えたのだとか。
問題に気づいたら、このように〈カーテン〉を引けばいいのだと私は思います。出産や
育児によって、女性だけが働く環境を奪われる。それは性差による不平等という問題に
とどまりません。収入の格差が生まれれば、ひとり親家庭の貧困も招きます。社会にと
って重要な役割を担う人に対し、それを就業時のハンディキャップとして背負わせてし
まう社会矛盾はもう終わりにしなければ。
男性の育児休業・間もなく新設される出生時育児休業取得の推進や、保育所や病児保育
の施設拡充といった働く親を支えるシステムを整えることは、「育児の共有」を増やす
〈カーテン〉となり、社会全体の幸せにも繋がるのではないでしょうか。
長女の家庭は共働き。その日、仕事がはやく終わったほうが子どものお迎えも食事づく
りも担当するシステムだとか。孫は小学校の二分の一成人式で「お母さん、お仕事頑張
ってね。お父さん、いつもおいしいごはん、ありがとう」とみんなと正反対のことを言
って、ずいぶんウケたようです。
でも本人にすれば、「どこがおかしいと?」なのでしょう(笑)。次女の紅白歌合戦出
場が決まった際も、「え、女だから紅組って決まっとーと?」と驚いていました。孫の
こうした発言は、娘夫婦の「育児の共有」から自然と生まれたものかもしれません。男
女のあり方についても、新しい発見や刺激をくれますね。
年を重ねてからの学びはストンと腑に落ちる
私は、これまでさまざまな壁にぶつかりながら生きてきました。自分が得た経験や感じ
たことを、マクロ、ミクロの経済学、憲法、歴史、ジェンダー学などの学びを通して、
論文という形で発表できたのは嬉しかったです。
年を重ねてからの学びは若いころの勉強と違い、ストンと腑に落ちることも多いですし
、新しいことを学ぶたび、それまで使っていなかった脳細胞を使っているような実感が
ありました。
いまは週に3日ほど、クリニックでコロナウイルスのワクチンやインフルエンザなどの
予防接種を担当しています。医師の仕事は社会的責任とやりがいがありますが、幸い大
学院時代の恩師や友達からいまも勉強会へのお誘いなどをいただきますし、勉強はこれ
からの楽しみとして続けていこうと思っています。
論文を書き終え、一区切りがついたと思っていたところへ、こうしてお話ししていたら
また学びたい欲が湧いてきました。コロナが収束する日を願いながら、この思いをあた
ためていきたいと思います。
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