[新聞] 婦人公論專訪 02 MISIA「ライブ会場など
看板MISIA (MISIA - 米希亞)作者CrystalDays (Endless World)時間3年前 (2022/08/09 04:02)推噓0(0推 0噓 0→)留言0則, 0人參與討論串1/1
https://fujinkoron.jp/articles/-/5651
婦人公論專訪 02 MISIA「ライブ会場などでグッズを売り、それを給食費に」歌手活動
だけではなくアフリカへの教育支援も行う理由とは
出会いは「ウィ・アー・ザ・ワールド」
中村 今年8月(『婦人公論』2019年9月10日号掲載当時)に横浜で第7回アフリカ開発
会議(TICAD7)が開催されますが、現在その名誉大使を務めておられます。そもそもな
ぜアフリカに興味を持たれたのですか。
MISIA ソウルミュージックのルーツはアフリカなので、歴史を調べていくとどんどん
興味が湧いてきて、やがて私の音楽とアフリカは切っても切れないくらいかかわりが深
くなりました。
そもそも、子どもの頃からマイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーが参加し
たUSAフォー・アフリカの「ウィ・アー・ザ・ワールド」、U2のボノさんたちのバンド
・エイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」を聞いていて、アフリカの飢
餓や貧困問題をそこから知ったんです。自分と同じぐらいの年齢の子が、全然違う場所
でこんな生活をしているんだ、と衝撃を受けました。
中村 長崎県の対馬に暮らしていらした頃ですね。
MISIA はい。その後、歌手として歌っていくなかで、「幸せってなんだろう」と考え
た時に、そうした飢餓や貧困の問題に何度もぶち当たったんですね。歌ってやっぱり人
の幸せを願うことなので。ある時、U2のボノさんがチャリティーで東京にいらした際、
「今後、私は何をしたらよいと思うか」と質問したら、「アフリカに一度行ったほうが
いい。僕は何度も行ってる。行ったらわかる」って言われて。それで行ってみようと思
ったのが最初のきっかけですね。
中村 2007年に初めてアフリカを訪問されたそうですけど、最初に行った場所はどこだ
ったんですか。
MISIA ケニアの首都ナイロビ。そこにあるアフリカ最大級のキベラ・スラムです。原
宿から新宿ぐらいまでのエリアに200万人が住んでいますが、治安が悪くてスラムの入
口までしか行けない。だから危ないって言われていたのですが、現地に住む早川千晶さ
んという女性の案内で、彼女が運営する学校に連れて行ってもらったんです。訪れた時
は雨が降った後で、スラムは道が舗装されてないので足場が悪かった。ぬかるんでいて
、雨が降ると洪水。子どもは歩けないぐらいになる。
中村 すごい場所ですね。
アフリカの人の豊かさを伝えたくて
MISIA はい。で、学校の子どもたちが集まって来て、最初に放った言葉が、「大丈夫
だった? 足元、大変だったでしょう」。なんかそれがすごい、もう胸に迫って来て…
…。
中村 自分たちよりも、やって来てくれた人を心配する優しい言葉。
MISIA そうなんです。私は、「僕たちはこれが大変、あれが大変」とみんながしゃべ
ってくれるんだと想像していました。それを聞いて、何がこの子たちに必要なのかを考
えるのかなって。でも、なんかこう、違うんですよね。
最初、「マライカ」というケニアの歌を子どもたちに教えてもらっていたら、どんどん
子どもたちが集まってきて……。いつしか歌も遊びに変わって、気がつけば3時間ぐら
いみんなで遊んでました。打ち解けると、家族や友人、身の回りのこと、いろんなこと
を教えてくれました。スラムの現状がわかって気づかされることも多かったですね。
中村 ほかにはどんなことを?
MISIA キベラ・スラムの後は、自給自足の村やマサイの村などいろんな場所を訪れま
した。ある村に泊まった時、停電するとみんなブワーッと走り出す。私たちも急いで逃
げたんですけど、どうやら強盗に遭わないためらしい。そういう中で本当のアフリカを
垣間見て、大変なところはあったけれど、やっぱり感動したのは、そこに住む人たちの
心の豊かさ。
孤児を引き取って育てている人とか、親を亡くした子どもには親を与えればいいと村全
体で育てていたり。この豊かさって何なんだろう、すごいなあって逆に教えられました
。「日本の子どもも泣いている子が多いんだ」って言ったら、「じゃあこっちに連れて
来い。一緒に育てるから」って。
中村 物質的な豊かさはないかもしれないけれども、心の豊かさは溢れんばかりですね
。
MISIA そうなんです。だからTICADなどの国際会議がありますけど、そういう心の豊か
さの面からも、アフリカのことをみんなに知ってもらえたらどうかなって。私が知った
豊かな部分は絶対になくしてほしくないし、そして伝えたい。そういう意味でも、日本
人にもアフリカを知ってほしいし、一緒に考えてもらえたらいいなって思います。
環境をかえられたのは教育のおかげ
中村 日本とアフリカの交流について、具体的に何をしようと思われますか。
MISIA 子どもたちの現状を知った時に、一番希望がある場所が学校だったんですね。
文字が読めず、薬と間違えて毒を飲んで亡くなってしまった人もいますし、同じ理由で
危険地域に入ってしまったとか、必要な書類を申請することができなかったり、戸籍が
ない人もいる。
だから文字を学ぶというだけでも未来が開ける。それに学校は、子どもが身の危険を感
じた時に逃げ込める場所。あと、一日一食も食べられない子どもにとって、給食がある
ことは安心感にがる。その大切さに改めて気づかされて、教育をサポートすることから
始めようと思いました。
中村 どんなふうにサポートしているんですか。
MISIA たとえばライブ会場などでグッズを売り、それを給食費にあてたりとか、あと
はセカンダリースクールと言って、日本でいう中学・高校への支援ですね。ケニアは初
等教育は無償ですけど、高校はお金がかかる。進学する子たちをサポートしはじめて12
年経ちます。
昨年ケニアに行って最初にサポートした子どもたちに再会したら、一流企業で働いてい
る子や、ケニア最難関の大学に通っている子、そして日本に留学している子も。みんな
が「環境を変えられたのは教育のおかげ、教育を受けたからいろんな場所に行けた」と
言っていたのが印象的でした。
中村 寄付後のフォローはどうなっているんでしょう。
MISIA 早川さんを通じて、子どもたちがどういうふうに成長しているかというのはご
報告いただいていて、また寄付金がどのように使われているかも透明化しています。実
際、現地では問題もあって、「これは寄付で建てられた病院だ」と言われ覗いてみたら
、機材もなく看護師さんも誰もいない空っぽの建物で、びっくりしました。
あとは井戸を作ったものの、壊れたらもう使えないとか。やりっ放しにするんじゃなく
て、そこに住んでいる人たちができる速度で、できること、やりたいことをサポートで
きるものがあればサポートする。そうした関係を築いて、できることを見つけていくの
が現実的なのかな。
アフリカ大陸の国って?そんな人にこそ届けたい
中村 TICAD名誉大使とは、どんなお仕事をされるんですか。
MISIA 基本的にはアフリカのことをいろんな方に知っていただき、TICADへの関心や認
識、知識を広めることです。そのため歌を歌ったり、「AMAZING LIFE」という楽曲を提
供したり、講演会もやっています。私たちが伝えようとしていることって決して難しい
ことではないんですけど、日本人にはまだまだ遠い国じゃないですか。
中村 そうですよね。アフリカにどんな国があるのか、全部はなかなか思い浮かばない
。
MISIA 国名を知っていても、それがアフリカ大陸だということを知らない人もいます
よね。音楽とアートで世界を良くしていこうというコンセプトで、2010年に一般財団法
人mudef(ミューデフ)を立ち上げ、理事として活動を続けています。これまで私は音
楽を中心に伝えてきたけれど、今回アフリカのことをより多くの方に知ってもらいたい
と思い、7月26日に初の絵本を出版しました。文章は私で、絵は大宮エリーさんにお願
いしました。タイトルは『ハートのレオナ』です。
中村 へえ、どんな内容なんですか。
MISIA 調べてみたらアフリカを題材にした絵本はほとんどなくて、あったとしてもア
フリカを単一的に見ていたりとか、すごく脚色が強かったり。じゃあ本当のアフリカを
子どもたちにもわかるように書いてみようって構想を練って、ライオンの女の子レオナ
が、仲良しのペリカンとアフリカを旅しながらアフリカを知っていくという物語にした
んです。
レオナちゃんはケニアのサバンナに住んでいて、パパとママと姉と妹と暮らしている。
ライオンの子どもはたてがみに茶色や黒の模様があるんですけど、レオナちゃんはおで
こにハートの模様があるんです。
アフリカを知ってもらうための絵本
中村 だから『ハートのレオナ』なんですね。
MISIA 実はこの子にはモデルがいます。身内の女の子がレオナちゃんといって、1歳3
ヵ月で亡くなってしまったんです。生まれた時から、ずっと病院で生活をしていて、私
も会いに行ったりしていたんですが、レオナちゃんを通じて私自身も生きるということ
を考えさせられました。
「強い子に育つように」とライオンのレオから名前をつけられたレオナちゃんは、病院
で額にガーゼシールを貼っていて、それがハートの形。彼女のお姉ちゃんが「ハートの
レオナちゃん」って呼んでいて、そこから思いつきました。
レオナちゃんに、私が見せたいアフリカ。教えたいこととか、見せたい景色とかがたく
さん浮かんできて。当初は行ったことがない国も書いたりしていたんですけど、うまく
伝えられないし、やっぱり自分が見せたかったものだけ書こうと。そうしたら伝えたい
ことがいっぱいありすぎて、一時は4万字くらいに膨らんじゃいました。(笑)
中村 ぜひ絵本を読んでみたいですね。アフリカっていうと野生動物のイメージがあり
ますけど。
MISIA アフリカは魅力的な場所で、サバンナにあるホテルに泊まると、ガオーッてラ
イオンの声が聞こえる。ケニアの高台にあるホテルでご飯を食べていたら、誰かに手を
ギュッと握られて、パッと見たらそこにマントヒヒ。ギャーッて(笑)。空港に携帯を
忘れて取りに行こうと表に出たら、フェンス越しにキリンが首を出していましたし。と
にかく自然の中に街ができている。
中村 MISIAさんの根底には平和への想いや社会貢献、人類愛がある。それは、なぜな
んでしょうか。
MISIA そうですね、私自身が特に自覚しているわけではないですけど、私の両親がと
もに医師ということも関係があるかもしれません。幼い頃に過ごした対馬では、地域医
療を志す両親を見て育ちました。急患があれば、食事中でも駆けつけていたものです。
小さい頃から、かけがえのない命の大切さを教えてもらった気がします。
中村 なるほど、そうだったんですね。MISIAさんのお話を聞いていたら、無性にアフ
リカへ行きたくなりました。
MISIA その時は、マントヒヒと手を繋いでくださいね。(笑)
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