[新聞] MISIA、気高いボーカルの根源とは 初期
看板MISIA (MISIA - 米希亞)作者CrystalDays (Endless World...)時間5年前 (2020/01/29 05:46)推噓0(0推 0噓 0→)留言0則, 0人參與討論串1/1
https://realsound.jp/2020/01/post-492001.html
MISIA、気高いボーカルの根源とは 初期楽曲アレンジや堂本剛らとのコラボから紐解
く“SOUL JAZZ”ベスト盤
歌が上手い日本人アーティストと聞いて、あなたは真っ先に誰を思い浮かべるだろう
か。筆者は断然、MISIA。彼女が表舞台に登場した1998年からおよそ22年間、その印象
は揺らぐことを知らず、いつの日もナンバー1であり続ける。非凡すぎる歌唱力につい
ては言わずもがな、2019年末の『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でのパフォーマン
スが大きな反響を呼んだように、ステージに生きるエンターテイナーとしての姿にも心
を奪われるばかりだ。そして何より、R&Bやヒップホップといったクラブミュージック
のカルチャーを、持ち前のポピュラリティを駆使して推進し続けてきた功績はあまりに
も大きい。
そんなMISIAが昨今、もっぱら熱を上げているのが“SOUL JAZZ”である。発端は2016
年、日本人で初めて米<ブルーノート・レコード>と契約した経歴を持つジャズトラン
ペット奏者、黒田卓也とのセッションだった。一日限りのライブではあったが、黒田を
はじめ名だたるジャズミュージシャンらと取り組んだそれに、MISIAは強い感銘を受け
たという。以後、『MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017』と銘打った全国ツアーを開催する
など、デビュー20周年の節目となる2018年を前に、MISIAはみるみるSOUL JAZZの世界へ
と没頭していくこととなった。
MISIAとジャズの組み合わせを意外に感じる人もいるかもしれないが、その共通点は
我々リスナーが思っている以上に多い。R&Bやソウルミュージックと同様に、ジャズも
またセンセーショナルなアイデアを原動力に時代を繋いできた音楽ジャンルだし、
MISIAが敬愛するエリカ・バドゥらの活躍によって一世を風靡したネオソウルは、R&B、
ヒップホップ、ジャズのハイブリッドとして誕生した背景がある。また、MISIAが惚れ
込んだ黒田のアレンジにしても、スタンダードなジャズの流儀だけでなく、ブラックミ
ュージックを含む多種多様なジャンルの要素がミックスされており、あらゆる音楽を吸
収してきたMISIAとも難なくシンクロする。彼女がSOUL JAZZに行き着いたのは、本当に
ごくごく自然な流れなのだ。
では、具体的にMISIAはSOUL JAZZとどのように向き合っているのか、その答えは、リ
リースされたばかりの最新アルバム『MISIA SOUL JAZZ BEST 2020』を聴けばおのずと
見えてくる。黒田がアレンジプロデュースを担い、ニューヨークを代表するジャズプレ
イヤーが多数参加した本作は、既存楽曲のセルフカバーのほか、新曲も収録。シリーズ
前作『MISIA SOUL JAZZ SESSION』の収録曲もあらためて提示し、文字通りベストなラ
インナップとなった。
まず注目すべきは、錚々たる参加アーティストだろう。天才ベーシストとしてその名
を世界に轟かせるマーカス・ミラーは、「オルフェンズの涙」でブルージーなスラップ
を披露。琴線に触れる素晴らしい演奏である。ブラジリアンなムード一色の「来るぞス
リリング」では、自身もスモーキーな美声を持つラウル・ミドンが軽やかにギターをか
き鳴らす。「CASSA LATTE」など他の楽曲にも言えることだが、SOUL JAZZの世界観で表
現されるアップナンバーは例外なく溌剌としており、MISIAとミュージシャンたちの上
がりきったボルテージに元気をもらうこと請け合いだ。
「つつみ込むように…」「BELIEVE」など初期楽曲が遂げた変貌
MISIAらしいドリーミーな旋律がたゆたうスローバラード「あなたとアナタ」には、
堂本剛が作詞曲、さらにはボーカリストとして参加。近年の堂本が、ソウルミュージッ
クやファンクへ傾倒していることはよく知られており、MISIAとの共演もこの上なく自
然な形で結実。満天の星空のごとく、本作でもひときわ上品な輝きを放つ楽曲である。
日系アメリカ人ラッパーのMIYACHIが参加したのは、ブラスセクションがここぞとばか
りにリードする「Mysterious Love」。怪しさ立ち込める彼のラップパートは、熱っぽ
く洗練されたサウンドやハイトーンを連発するMISIAの歌声と心地よいコントラストを
生み出している。
そして、数々のセルフカバー。どの楽曲も今やすっかりお馴染みだが、SOUL JAZZに
アップデートするとこうも変貌を遂げるのかと感動することしきり。中でも、ジャパニ
ーズR&B界の歌姫として脚光を浴びた活動初期の楽曲との相性は抜群。デビュー曲の「
つつみ込むように…」は、ビッグバンドの骨太なグルーヴによりアップリフティングな
魅力を身につけ、リズムの個性的なアクセントが癖になる「BELIEVE」では、その粘着
質なサウンドアレンジに呼応するかのごとく伸びやかなフェイクが炸裂。1stアルバム
『Mother Father Brother Sister』に収められていた人気曲「キスして抱きしめて」に
至っては、黒田による甘美なトランペット演奏が展開するなど、オリジナルに引けを取
らないロマンティックな出来栄えとなっている。
他方、「Everything」や「アイノカタチ」といったバラードでは原曲のコード感や構
成に沿うよう細かく配慮した跡が見て取れたり、ゴスペルクワイアを招いた「あなたに
スマイル」のように幸福感たっぷりのアプローチも飛び出したりと、楽曲を引き立てい
る意匠の数を挙げ出せばきりがない。プロフェッショナルの豊かな技術と感性をもって
すれば、音楽はこんなにも自由で楽しいのだ。
『MISIA SOUL JAZZ BEST 2020』の完成度が、秀逸なサウンドアレンジによって成り
立っている事実に相違はないが、裏を返せばそれは、MISIAが歌の力を全身全霊で発揮
できるだけの地盤が整っている、という証左でもある。SOUL JAZZと向き合うMISIAはと
てもピュアで健気だ。一流ミュージシャンたちが奏でる音色に身体を預けるかのごとく
、自らはシンプルに歌を謳歌する。その身軽さこそが、本作に息づく気高いボーカルの
根源になっているのだと筆者は確信している。1月25日からは、本作を掲げたアリーナ
公演『MISIA SOUL JAZZ BIG BAND ORCHESTRA SWEET & TENDER』がスタート。MISIAとビ
ッグバンドの華麗なるフュージョンが大きな会場で一体どんなドラマを生むのか、今か
ら待ち遠しい。
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