[新聞] 非J-Pop的アプローチの曲がシングル表題
看板MISIA (MISIA - 米希亞)作者CrystalDays (Endless World...)時間10年前 (2015/06/10 22:53)推噓0(0推 0噓 0→)留言0則, 0人參與討論串1/1
http://face.hateblo.jp/entry/2015/05/31/095715
非J-Pop的アプローチの曲がシングル表題曲にならないのは今にはじまったことではな
い、が
今年の2月にMISIAさんがリリースしたシングル「白い季節 / 桜ひとひら」(→ iTunes
Store)のカップリングに収められた一曲、「真夜中のHIDE-AND-SEEK」があまりにも流
麗なR&Bなのです。下記で一部試聴可能となっています。
シングル表題曲の2曲はいずれもタイアップが付いており、それゆえその影に隠れた感
じもあるのですが、曲は秀逸。作曲およびアレンジを担当した鷺巣詩郎氏による、シャ
カタク風味のピアノフレーズやボンゴ的なパーカッションがスムースなディスコティー
クを想起させ、さらにスティーヴ・シドウェル氏(ロビー・ウィリアムス、サラ・ブラ
イトマン等)によるストリングスアレンジが美しさをもたらし、大人の恋を演出します
。Bメロからサビへと至るメロディの昇華や、サビのメロディの4つのフレーズ全てが異
なるような、技アリな工夫にも唸らされます。この曲をもっと前面に出してもいいので
はと思うのですが。
そういえば、彼女が3枚組ベストアルバムをリリースした際、半ば天邪鬼的に”裏ベス
ト”を選曲したのですが、「sweetness」紹介の際にこのようなことを書きました。
「忘れない日々」とシングルを同時発売し、「忘れない日々」が週間4位であったのに
対し「sweetness」は7位と水を開けられた結果となったのが個人的にショックでした。
メロディがJ-Pop(いや、歌謡曲)ど真ん中的「忘れない日々」(無論それはそれで好きな
のですが)がより支持を集めたということは、以降の彼女の(特にシングル曲における)
音楽性でも、同時に広くJ-Pop業界においても歌謡曲的サビが重視される方向に至った
のではないかな、と。流麗でメロウ、J-Pop/歌謡曲感を排した「sweetness」は、もっ
と支持されて好いと思うのです。
「白い季節」「桜ひとひら」はそれぞれテイストは異なるもののバラードであり、一方
の「真夜中のHIDE-AND-SEEK」はメロディの着地点がJ-Popや歌謡曲のそれではないため
、バラードほど多くの支持は得られないかもしれず、それゆえシングル表題曲にバラー
ドを持ってくるのは自然なことかもしれません。しかしながらビルボードジャパンチャ
ートでは34位(同セールスチャート21位)、オリコン24位が最高位というのはなんとも淋
しいものがあります。
あくまで私見ですが、彼女は”バラード歌い”としての地位を(それこそ「忘れない日
々」や「Everything」のような曲を歌う歌手として)、良くも悪くも確立してしまった
のではないでしょうか。そのためシングルの場合はバラードを前面に出さないとならな
いという使命感があるのでは、と。しかしそれが彼女の、特にR&Bに根差した歌い手で
あるという点にスポットライトを当てにくくするというのは実に勿体無いと思うのです
。最初期の「つつみ込むように…」や「陽のあたる場所」を彼女の代表曲と捉える方に
とっては、J-Popや歌謡曲という使命感にとらわれない、R&Bのみで一枚アルバムをリリ
ースしてほしいと思っているはず。少なくとも自分はその一人です。
大仰なバラード歌いのイメージがある方だとアップナンバーはヒットしないという法則
があるのか、たとえばタイタニック主題歌などで知られるセリーヌ・ディオンは、米ビ
ルボードシングルチャートのトップ10に送り込んだ10曲のうち、アップナンバーはマッ
クス・マーティン等制作による「That's The Way It Is」(1999 ベストアルバム『All
the Way... A Decade of Song』収録 → iTunes Store)のみ。如何に彼女がバラード歌
いのイメージが強いかを示す証拠だと思います(し、それを見越してのレコード会社等
の戦略もあったのかもしれません)。しかしたとえば、アルバム『The Colour Of My
Love』(1993)に収録され、全米1位を獲得したバラード「The Power Of Love」に次いで
シングルカットされた「Misled」は、全米最高23位と振るわなかったものの大好きな1
曲で、この曲の存在だけで、”アップもいける”という印象を強く抱いたものです。
「The Power Of Love」に次ぐシングルがこれか!と、彼女の攻めの姿勢に嬉しくなる
反面、そこまでヒットしなかったことが非常に残念でした。しかしここでの彼女は間違
いなく攻めの姿勢に転化していたはずで、その攻めの姿勢が今のMISIAさんサイドから
はあまり感じられないのは淋しい限りですし、R&B歌手として機会損失だとすら思うの
です。
実は、最近女性ソロアーティストに面白い動きが出てきています。今年のはじめにリリ
ースされた加藤ミリヤさんのシングル「少年少女」は、タイアップ曲をカップリング扱
いにしてまで本人が推したかったであろう曲。ダンサブルなイメージが覆されかねない
にも関わらずその曲を推した彼女の攻めの姿勢を高く評価しました(加藤ミリヤ「少年
少女」に中島みゆきの魂を見る(1月21日付)に記載)。また、aikoさんが今年リリースし
たシングル「夢見る隙間」も同様に、タイアップ曲をカップリング扱い。表題曲はスウ
ィングジャズなアレンジやBメロでのマイケル・ジャクソン「I Can't Help It」的ベー
ス、さらにサビのメロディの落とし込み方がおおよそJ-Pop的ではないというのが面白
く、彼女のシングル曲のイメージを自ら打破せんとする姿勢が買い、なのです。
彼女たちの攻めの姿勢は、もしかしたら”前のほうがよかった”というファン離れにつ
ながりかねないかもしれませんが、一貫して進化と深化を続けていけばファンはそのス
トイックな姿勢をきっと評価してくれるでしょうし、たとえば安室奈美恵さんは”TKプ
ロデュース”以降の売上低迷(とされる)時期にR&Bへシフトし、自身がやりたいことを
極めた結果、TK期以降の作品を集めたベストアルバム『BEST FICTION』がミリオンセラ
ーを獲得した経緯もあるわけで、攻めること、攻めを恐れないことは中長期的には十分
にアリ、なのです。
そこに気付いてほしい、一枚まるごどR&Bに根差したアルバムを作って欲しいと思うの
はMISIAさんに対してだけではないのですが。そしてそういう願望が厚かましいことは
承知で書いているのですが。それでも、「真夜中のHIDE-AND-SEEK」を制作したことは
、そういう音もやり続けたいんだよという彼女の意思表示だと思うんですよね。バラー
ド主体のJ-Pop集と、流麗なR&B集の2枚組とか如何でしょうか。
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