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俳優・北村一輝 40歳で連続ドラマ初主演 「遠回り」の格好良さ
2月13日15時43分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100213-00000061-san-ent
人生に遠回りなんてない-。40歳にして、朝日放送系の連続ドラマ「宿命 1969
-2010 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」(金曜後9時)で初めて主演
の座をつかんだ。
富と権力、欲望が渦巻く特権社会を舞台にした骨太作。大病院の御曹司にして財務省の
官僚というエリートセレブ役を演じる。
政界進出のため大物政治家の娘との政略結婚を画策するが、一方的に捨てた恋人からの
復讐(ふくしゅう)や、全共闘運動に没頭した母親が残した皮肉な運命に翻弄(ほんろ
う)される…。
頂点を目指して駆け上がろうとする男の姿は、勢いに乗ったこの中堅俳優のイメージに
ピタリとはまる。
柔らかなまなざしから放たれる毒気。三島由紀夫の小説から抜け出したような肉感的な
風貌(ふうぼう)。諭すように、こうつぶやいた。
「無駄の積み重ねに今の『北村一輝』がある。一流の俳優をゴールとするなら、近道よ
りもむしろ遠回りに格好良さや面白さがあると思う」
◇ ◇ ◇
俳優になった動機は?と聞くと「海賊になりたかったから」。一見、すっとんきょうな
答えだが、これも「遠回り」のキーワードで読み解ける。
少年時代に銀幕で見た海洋スペクタクル映画「海の征服者」がきっかけで、七つの海を
駆けめぐる生涯に憧(あこが)れ、高校は5年制の商船高専に。だが、自分の「勘違い
」に気づき、3年で退学。20代は4年近く海賊さながら海外を放浪した。
「映画の中の海賊は映画の中だけにしか存在せず、あのようなかっこいい人生を歩むこ
となどできないと思い知った。それなら映画の中で海賊を演じる俳優になろう、と」
とてつもない遠回り。だが、決して無駄にはなっていない。「むしろ、いろんな経験を
したことが演技に役だっていると思う」。ホストにヤクザ、お笑い芸人、昨年のNHK
大河ドラマ「天地人」では上杉景勝と幅広い役柄をこなす。
何より、「無駄」を芝居に生かすのがこの人の真骨頂。駆け出し時代から役作りには「
凝り過ぎ」といわれるほど妥協を許さない。隠れた細部にこだわる。
「与えられた役柄は、その人物の人生観まで考え抜いてから演じるようにしている。無
駄になるかもしれないけれど、監督のどんな要望にでも対応できる」
◇ ◇ ◇
デビューして21年目。芸名の名付け親は無頼派の映画監督、三池崇史。「たった一人
でも輝く」という強さが込められた名前だ。
「俳優って結局、自分の主張を押しつけるのではなく、内面から人に伝えるものだと思
う。駆け出しのころはよく自分の色を意識したけど、今はどんな色にでも染まる白い裏
地のような存在でありたい」
不惑を迎え、連ドラ初主演を果たした今、また遠回りをしようとしている。
文・植木芳和
【プロフィル】北村一輝
きたむら・かずき 昭和44年7月生まれ。大阪市出身。愛媛・弓削商船高専を中退後
、19歳で上京。海外生活を経て、平成7年に芸能活動を再開。三池崇史監督の作品な
どで、野性味あふれる存在感を発揮した。
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