[綜合] 俺俺 : 三木聡監督と内田有紀に聞く 

看板JapanIdol (日本藝能 - Japanese Idol)作者 (王級!!!!!!!)時間12年前 (2013/05/28 16:15), 編輯推噓0(000)
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俺俺 : 三木聡監督と内田有紀に聞く いきなり「謎の女性役です。すみません」 と謝られた 2013年05月28日 人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんの主演映画「俺俺」が25日に封切られた。 第5回大江健三郎賞を受賞した星野智幸さんの小説が原作で、ドラマ「時効警察」や 映画「インスタント沼」で独特の世界観を表現してきた三木聡監督が手がけた。亀 梨さんが1人33役を務めることなどで話題を呼んでいる「俺俺」について、三木監督 とミステリアスなヒロイン・サヤカ役を演じた女優の内田有紀さんに、撮影時のエ ピソードや映画の魅力などを聞いた。 (遠藤政樹/毎日新聞デジタル) 郊外の家電量販店で働く主人公・均(亀梨さん)が、なりゆきで「オレオレ詐欺」 をしたことから“俺”が増殖していき、やがて“俺”同士の削除が始まる……とい うストーリーの今作。映画化にあたって、脚本も担当した三木監督に原作を読んだ 印象は、「普通に読むとどう映画化するのという話で、原作をどうしようかと思い ました。不条理な世界に引きずり込まれていくのが面白く、映像化するのは大変だ けれど、かなり興味はわきました」と三木監督が第一印象を語れば、「最初に脚本 を読ませていただいたときは、『これどうやって撮るんだろう?』と思いました。 もともと、三木監督の映画を見ていたり、三木監督の作品に出ている俳優さんと会 うことが多くて、三木監督の話をよく聞いていたタイミングでの(出演の)お話だ ったので、出るのがすごく楽しみでした。三木監督が描く世界はどうなのかなど、 いろいろな期待感がありました」と内田さんは脚本を初めて読んだときの心境を明 かした。 内田さんが演じるサヤカは、自ら会社を経する自立した女性ながらも時に思わせぶ りな言動で、均を翻弄(ほんろう)するという役どころ。ミステリアスかつ原作に はない役柄を作ったことについて三木監督は「基本構造は『フィルムノワール』の 『ファムファタール』という役どころ。主人公を混沌とした世界に引きずり込む女 性、悪女ということの不条理版のようなことを考えました。『フィルムノワール』 ではないですが、サスペンスな部分の方程式には、そうは見えないですけど、一応 僕なりには乗っかっているつもり。ですのでファムファタールは必要でした」と内 田さんの役を生み出した。 一方、内田さんはサヤカを演じることについて、「脚本を読んだときは深く考えす ぎず、三木監督と現場でお話して、何かヒントになる言葉があればと思っていまし た。でも第一声で『謎の女性役です。すみません』と謝られて(笑い)。決めつけ てかかることはなしということを、そこで思いました。もうなるようになろう、縮 こまった考えは持たずにいこうと、楽しみに現場に向かいました」と笑いながら振 り返る。内田さんの発言を聞き三木監督は「それが望んでいたことで。頭の論理構 造で考えると、僕は役を条理で書いているわけではなく、そこをずらして書いてい る。だから、そういうところを取っ払う覚悟をしてきてくださったことはうれしか ったです」と喜ぶ。 三木作品のファンだという内田さんは、今回が初めての三木組に参加した。実際に 出演してイメージとの違いや発見について、「三木監督を前にして言いづらい」と 前置きをしながらも「三木監督のビジュアルは拝見したことがありましたが、(今 回実際にお会いするまで)こんなに丁寧でこんなに思いやりのある方とは思えなか ったので驚きました(笑い)。見た目がラフな方だから『おまえちょっとそのへん で寝てろ』みたいに言うのかなと思っていました」と笑いながら暴露すると、思わ ず三木監督が「そんな人いないでしょ」と笑顔で突っ込む。 内田さんは「現場の空気や役者がその日に出しているものを見過ごさないというか 、全部見透かされているような感覚を受けるので、ある意味気が抜けません。アン テナがすごい立っているのが感じられ、こっちも全開でいないと何か落としてしま いそう。落としたくないと必死になって考えているうちにわけが分からなくなって 、言われたままになっていることが多いです(笑い)。催眠術じゃないですけど、 何か術を持ってるのでしょうね」と、笑いを交えつつ三木監督を評する持論を展開 した。三木監督は「余計うさんくさいじゃないですか」と再び笑った。 33役を演じた主演の亀梨さんの印象は、「普通の演じ分けという役者の方法論を亀 梨さんに使わずにやってもらわないと、(原作者である)星野さん(が描く世界) の不条理は成立しない。いわゆる役を構築していく演じ分けと違う形の演じ分けを やらなきゃいけない。それを亀梨さんに期待して、亀梨さんはそのことを見事にや ってもらったという印象です」と三木監督。09年放送の連続ドラマ「神の雫」(日 本テレビ系)以来、3年ぶり2度目の共演となった内田さんは「三木監督がおっしゃ っているのを聞いて、本当に作り分けをしなきゃいけないということを考えている 人じゃなくてよかったです(笑い)。感覚の話になりますが、頭で考えて『ああし なきゃ、こうしなきゃ』を思い過ぎる人では、きっと成り立たない映画だったと思 います。三木監督が亀梨さんならやってくれるだろうと信頼して始まったというの は、すごく感じました。やっぱり亀梨さんでないとできないだろうと思います」と 振り返った。 内田さんの発言を受けて三木監督が「彼の普段の環境もそうですよね。トップスタ ーやアイドルといったいろいろな面を持っていて、それを瞬時に切り替えていかな ければならない。あのリアリティーが『俺俺』には合うと思いました。そこに対す る批判や映画に対してさまざまいわれることは予想できますが、これが今僕が作り たいリアリティー。よく分からないけど新しいだろうと思える手触りに一緒に行け るというのが今回の目標でした」と語った。 数多くの個性的なキャラクターが登場する今作の撮影現場での雰囲気について、内 田さんは「亀梨さんと(のシーン)が多かったのですが、ふせえりさんは前から共 演させてもらいたい女優さんでしたので、共演できて楽しかったです。ご本人は可 愛らしい人なのに、ものすごくパワフルなものを出されるので、底知れないすごさ を感じました。加瀬亮さんも(共演は)ちょっとだけのシーンでしたが、変わって いるという思いもありましたし、『インスタント沼』でも見ていましたが、やはり 三木監督の好きな俳優さんなんだろうな、いじりたいんだろうなというものを持っ ていると感じました」と共演者の印象を語った。 三木監督は映画全般について、「基本的には成長譚。最初のころはもう少し感覚的 な着地点とか物語構造とかをあまり意識せずに(脚本を)書いていました。でも最 近、『インスタント沼』や今作でいうと登場人物が戻ってきたときに何らかの成長 を遂げているという構造の着地点みたいな、同じ風景が違って見えるということは (感覚的に)考えていました。最初に団地のお母さんから始まり最後は団地のお母 さんで終わる。給水塔を物語のポイントで振り返ると、やはり給水塔はそこにあっ てなど、そのことはかなり意識して作りました。とにかくどういうふうに映画とし て着地点を見つけていくか、小説は小説で着地点が完成しているわけです。だけど 、映画だから別の着地点を探さなければいけない。そのことをプロデューサーと一 緒に長く考えていたのが今作でした」と、構想時のエピソードを明かした。 最後に内田さんは、今作について「最後に答えを少し与えてくれた作品になってい るなと思いました。今までの三木監督の作品は感覚的に書いていたことが多かった ということで、今回はいろいろな計算があったりしたと聞いて、『俺俺』について は確かに、最後なるほどなと思えましたし、気持ちよかった。解けないのも大好き なんですが、(今回は)すーっと解けた気がします。『俺俺』はこういう作品と感 じましたし、原作と映画との違いだとも思いますし、楽しめます」と魅力を語った 。 映画は新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開中。 http://mantan-web.jp/2013/05/28/20130528dog00m200010000c.html -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 111.254.241.240
文章代碼(AID): #1Hf6USwV (JapanIdol)
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