[情資] Gackt発!映像 演劇 音楽をフルに使った圧巻の“VISUALIVE”
Gackt発!映像・演劇・音楽をフルに使った圧巻の“VISUALIVE”
http://www.oricon.co.jp/photogallery/livereport/99/1/
現在、3年ぶりの全国ツアーを行なっているGackt。これぞ世界唯一!Gacktしかなし
えない映像、舞台演劇、音楽をフルに使ってひとつの悲劇の物語を表現するショー“
VISUALIVE”。その最新型をレポート!
音楽配信や着うたなど、パッケージ以外の市場が今後さらに加速し、「その分、ミュ
ージシャンの存在意義というのはライブに帰結していくと思うんだ」。シングル「
Jesus」の取材時にそう語っていたGackt。それを体現するかのように、昨年末から過去
最大規模の全国ツアー『GACKT VISUALIVE TOUR 2008-2009 Requiem et
ReminiscenceII?再生と邂逅?』を開催している彼のライブを1月6日、東京国際フォーラ
ムで体感。まずは『ターミネーター』を彷彿させるハリウッド映画並のオリジナルムー
ビーのド迫力に圧倒された。サイボーグになったバンドをバックに、ダンサーを従えて
黒いレザーコスチューム姿で、ポッピングとアニメーションスタイルを融合させたオリ
ジナルのダンスを無表情で踊るシーンは、さながらミュージカルのよう。ときにはバン
ドメンバーが演者になり、Gacktがピアノを弾きながら歌うなど、舞台演劇を観ている
かのように物語が進行していく。映像、舞台演劇、音楽をフルに使ってひとつのストー
リーが進行していく、Gackt特有のライブステージを、本ツアーでは自ら“VISUALIVE”
と名づけただけあって、まず、そこがとてもスマートに伝わりやすい形に仕上がってい
るという印象を受けた。オフィシャルサイトで今回のライブのストーリーの予習コーナ
ーを組むというのは初の試みだったが、こういう部分も含め、初めてGacktのVISUALIVE
に触れる人にも入りやすい形として、このツアーは存在している。
「今回は新しいアルバムの曲がメインだから新曲ばかりだよ」。そう取材時に本人に
予告されていた通り、ライブは頭からアンコールまでまだ発売されていないアルバムの
曲を主軸にした構成。にもかかわらず、その新曲たちががっちりとストーリーを伝えて
いく。私たちはここで初めて「Jesus」で“教えてくれMaria”という叫びの本当の意味
を知る。人は何のために戦うのか、戦うことで失うもの、失ってはならないもの・・・
そんな問い掛けが聴き手の心を最後まで揺さぶる。そんなシリアスでメッセージ性の強
いストーリーを描いた本作。だが、それだけでは終らせないのがこの人!もちろんサイ
ドにはGacktならではの遊び心も。ゲーセン並の楽しさが体感できるダンスチューン「
小悪魔へヴン」などでは、観客サイドも参加して楽しむ場面もある。そう、このとんで
もない振り幅もまたGacktのライブの特徴なのだ。そして、ライブを観終わった後には
、自然とピースフルな世の中を願っている、そんな自分に出逢うことだろう。
(文:東條祥恵)
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