[轉錄] 日本 Rolling Stone 雜誌的訪問
アジアの音楽がこんなにも熱い理由は?
アンソニー・ウォン
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/7116/7.html
ANTHONY WONG
アンソニー・ウォン(黄耀明) ● 1986年、達明一派のヴォーカルとしてデビュー。達
明一派解散後、92年よりソロで活動。香港のオルタナティヴ・ミュージックを牽引する
存在に。故レスリー・チャンとのコラボレーションや香港フィルハーモニーとの共演な
ど、クロスオーバーな活動を続ける一方、自身のレーベル「人山人海」にてat17や
PixelToyなど、意欲的に新進アーティストを育成している。
──中国でのアルバムの発売許可がなかなか下りないそうですが……。
「アルバム自体は数カ月前にすでに完成していて、検閲機関に音源と資料を渡してある
んだ。でも、いまだに返事が来ない。香港で先行発売することは可能なんだけど、今回
はぜひ香港・中国で同時にリリースしたいと思っていて、じっと待っているという状態
なんだ。アルバムの収録曲のほとんどはすでに中国のライヴで披露してるんだけどね(
笑)」
──香港で演奏するのと違います?
「大きく違うね。例えば香港では会場や設備、照明、スタッフなどを含め、アーティス
トのためのシステムが整っている。中国では、小さな会場から巨大な会場までハードは
そろっているけど、それを使うクルーに経験が足りていない。だから時々、その経験不
足にじっと耐えなければならないことがあるんだ」
──最近、中国の音楽フェスティバルへの出演が相次いでいますね。
「6月は2つのフェスに出た。北京と杭州。北京では『翌日に大きな試験がある。生徒の
勉強の邪魔になるから、演奏時間を短くしてくれ』と言われたんだ。結局、演奏時間を
半分に削られたよ。さらに主催者が経験不足で雨が降ることを想定していなくて、本番
前に音出しリハーサルがまったくできなかった。ぶっつけ本番でやるしかなかった。こ
のフェスにはアメリカのイールズ、UKのディーズ・ニュー・ピューリタンズ、カナダの
カウボーイ・ジャンキーズなど海外バンドを呼んでいて、僕自身も楽しみにしていたの
で残念だった。その時は落ち込んだけど、1週間後の杭州では僕のレーベル“人山人海
”から仲間のグループも一緒に出て、とてもいい感じだった。前日は大雨だったけど当
日は晴れたし、無事リハーサルもできたし(笑)」
──97年頃、達明一派では返還後の体制を危惧して、かなり政治的な内容を歌っていま
したね。
「今も香港でのみ発売のアルバムだったら、まったく問題はない。でも、中国でリリー
スすることになると検閲を受けなければならない。でも収録曲の内、数曲が検閲に引っ
かかっても構わないよ。1、2曲削られても、残りの曲を皆に聴いてもらうことのほうが
僕には大事なんだ」
──検閲で曲をアルバムから削られたことはありますか?
「何度かね。政治的な理由ではなくて、セックスやドラッグなどの表現についても検閲
が厳しい。例えばレイヴ・パーティーについて歌った曲がひっかかった。それから迷信
や宗教を扱ったものもダメ。実は検閲された曲にしても、中国で何度もライヴで演奏し
ていて、特に問題もないんだ。とはいえ、ビョークのライヴ(“チベット独立”を公演
中に叫んだ)以降、海外のアーティストの招聘には神経質になっているようだね」
──気になる中国アーティストは?
「去年から親しい、ズオシャオズーゾー(左小祖咒)を気に入っている。彼は90年代初
頭から活動を始めて、パンクっぽいフォークっていうのかな、唸るように歌うんだ。ト
ム・ウェイツやボブ・ディランを思い起こさせることもあれば、時にはパティ・スミス
のようなパンク詩人のようにも思える。芸術家のアイ・ウェイウェイとも親しく、彼の
ドキュメンタリーにも音楽を提供している。ズオシャオの歌詞は政治的だけど『どこで
一線を引くか』を心得ているんだと思う。中国で自分の主張を通すためには、より頭を
使って創意工夫する必要があるんだ(笑)。ズオシャオとは何かコラボできないか話し
てる。音楽スタイルは違うけど、不思議と気が合うんだよ」
──では、香港でのオススメは?
「マイ・リトル・エアポートかな。阿Pと二コールの男女2人組。阿Pの曲のほとんどは
ローファイでDIY。いい意味でとってもラフなんだ。例えば新聞で何かニュースを読ん
で気になることがあると、それに対する曲を即興で作って、即座にYouTubeで発表する
。そういうアプローチを気に入っている。また広東語では、あまり歌われたことのない
テーマ、例えば“彼女との初夜”や政治についても歌っているんだ」
──自身の新譜については?
「僕の音楽は常にエレクトロの要素が大きかったけど、前作『キング・オブ・ザ・ロー
ド』はカントリー・ウェスタンやフォークを取り入れた静かな作品だった。今回はダン
サブルなエレクトロに戻っている。前作は“歳を取るということに向かい合う”という
主題だったけど、今作のは“若さの再発見”“再生”とでもいうのかな、少年に戻った
ような気分で作ったアルバム(笑)。一方で、“以前は香港はもっと重要な都市だった
けど、その地位が今は失われてしまった”──香港人にはそんな複雑な感情がある。今
回のアルバムではそんなことも歌っているんだ」
Text by Yumi Shimizu Photograph by Dan Ho
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