[新聞] 天海祐希が語る家族「結婚というものが私の中にはないんです」
天海祐希が語る家族「結婚というものが私の中にはないんです」
さまざまなキャリアウーマンを演じることで、“かっこいい女性”の象徴として輝き続
けてきた天海祐希(48)。今では世間の人々に元タカラジェンヌの印象はあまりない
かもしれない。歌劇団を卒業して20年。節目の年に、あまり語ることのない家族との
エピソードなども交えながら、燃やし続ける仕事への情熱に触れた。
リーダーシップは天性のものかもしれない。宝塚歌劇団では1993年の研7(研究
科7年生)、つまり入団7年目で月組トップスターに就任。史上最速のスピード出世で
、その記録は今も破られていない。
実は宝塚時代に1度だけ取材をしたことがある。当時は若くしてトップになったせい
か、とてもピリピリした印象だった。ところが、今は見違えるほど柔らかな表情をたた
えている。
そんな天海も思春期のときは、気むずかしい女の子だった。中学2年生のとき「自分
でもどうしようもない」ほどの反抗期になった。親に反抗する時期は誰にも経験はある
が、天海の場合はその期間が中学2年生から宝塚音楽学校に入学するまで、3年以上に
及んだ。
「何を言われてもしゃべらないんです。理由もたわいもない小言なんですが、うちの
親は東京の下町の人間だから次から次へポンポン言うんです。それがまた気に入らない
。お兄ちゃんにもあきれられて“いいかげんにしろ!!”と怒られるし。心の中ではマ
ズイなぁ、とか思いながらもやっぱりしゃべらない」
ついには「家を離れたくてしょうがなかった」といい、それが宝塚歌劇団に思いが向
く要因のひとつにもなった。
「親元を離れると寂しくて」反抗期も終わったが「もっとちゃんと話してたらと思い
ますね。今では仲も良いんだけど、あの頃だからこそ話していたほうが良かったことも
あると思うんです」
ただ、もし天海に長い反抗期がなかったら?ひょっとしたら宝塚を進路に選ぶことも
なかったかもしれないし、そうすると女優という道も開けていなかったかもしれない。
ところでドラマは結婚がテーマだったが、天海が柔らかな笑顔を向ける人は現れるの
だろうか?
「結婚について客観的意見はあるんですけど、まったく結婚というものが私の中には
ないんですよねえ。こればっかりは仕方がない」
名実ともにトップ女優として君臨する天海に、最後に何ともおこがましい「これから
の目標は?」という質問をした。その答えは意外ではあるけど、とても率直な「お芝居
がもっとうまくなりたい」。当分この人の伴侶は仕事のようだ。
◆天海 祐希(あまみ・ゆうき)1967年(昭42)8月8日、東京都生まれの48
歳。高校2年生のときに宝塚音楽学校を受験し合格。宝塚歌劇団では史上最速でトップ
スターに上り詰めた。2年後に女優へ転身。独立心旺盛なキャリア女性を数多く演じ、
世代を超えて同性の共感を呼んでいる。1メートル71、血液型O。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/12/08/kiji/K201512
08011646540.html
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