[情報] 偽裝的夫婦天海祐希special interview
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/ntv/fake/interview.html
ある秘密を抱えて偽装の結婚をすることになった一組の男女。マイノリティーや親子の
問題、過去の記憶をめぐる人間の心理などが複雑に絡み合う彼らの物語は、一言では形
容することのできない深みと魅力を有している。人気脚本家・遊川和彦の連続ドラマ30
作目の記念作で主演を務めるのは、これが遊川とは3度目の手合せとなる天海祐希。“
鬼才”の情熱とギミックにあふれた今作で新境地と社会的メッセージの発信に挑む彼女
に話を聞いた。
「人も愛しながら、自分も愛せるようになってほしい」。私はそう思いながらこの脚本
を読みました
Q:ではまず、今回演じられるヒロはどのような女性だと捉えていますか?
癖があるというよりも、あまりにも自分を抑え込みすぎてしまって、本当の自分を忘れ
ようとしているという印象です。なぜ、彼女が本来の自分を押し込めてきてしまったの
かを追求して、見てくださる方に「自分にもこういうところがあるかもな」とか、「自
分もこういう思いをしたことがあるな」と、少しでも寄り添ってもらえるような女性と
して存在したいと思います。
Q:今回も“遊川マジック”が満載といった感じの作品ですが、脚本を読まれての感想
を教えてください。
もちろん、素晴らしい脚本です。でも、難しいんですよね…。一言で言いにくいといい
ますか、私たちが「こういう作品です」と言ってしまうことで、そういう風にしか受け
止められない可能性が出てきますので、それがすごく嫌なんです。情報がなければ、見
る人が各々感じるであろうことを、事前に言うことで限定してしまうような気がして…
。ただ、私としてはヒロが最終的には「人も愛しながら、自分も愛せるようになってほ
しいな」と思いながら読んでいます。ヒロは、自分の殻を作って人との関わりを避けて
いるわけですが、それは自分自身をも遠ざけている、ということなんですよね。ですの
で、彼女はまず、自分と向き合わなければならないんです。もちろん、人は1人では生
きていないんですけれど、1人で歩けない人は、2人でも歩けないと思います。この作品
に出てくるほかのキャラクターも自分と向き合わないといけない人物ばかりで、分かり
やすく見てもらうためにそこが多少、強調されていますけれど、実はそれは誰しもが持
っている悩みや不満なのだと思いますので、そのあたりをうまく表現していきたいです
。
Q:今作のメーンテーマでもあるヒロと超治の夫婦の在り方はどう思われますか?
ヒロと超治は偽装の夫婦ですが、私としては、男の人と女の人が一緒に家庭を作ること
だけが、夫婦のような気がしないんですよね。パートナーとして協力し合いながら共に
生きていくことも、立派な夫婦じゃないかと思うんです。ですので、この2人が人間同
士のパートナーといいますか、強い結び付きを持った人同士として成長していけばいい
なというのが私の希望です。いわゆる“夫婦”という形ではなくても、隙間をちゃんと
埋め合える間柄になれたら、それが一番いいんじゃないでしょうかね。
遊川さんの脚本には、いつも人間への愛があふれています
Q:今回は過去にも話題作を生み出した遊川さんとの再タッグですが、遊川さんの脚本
の魅力はどんなところにあると思われますか?
まず、遊川さんは人としてすごく魅力的なんです。関わり合いになりたくなくて、皆が
「まあ、いいか」とか「どうだっていいじゃん」と、スルーしてしまうところを、遊川
さんはきっちり言うんです。でも、それって、相手のことを思っていなければできない
ことで、そういう大人がまだちゃんといると思うと、すごく心強いです。
Q:その熱さや人間愛が脚本にも反映されている?
そうなんですよ。「人はどういう角度から見てもとても愛しいものだし、それぞれ違っ
ていて、それぞれが美しい存在なんですよ」というのが、どんな作品にも込められてい
るんです。それが、見てくださっている方にちゃんと伝わってほしいと思いますし、し
っかり伝えなきゃと思います。
Q:最近はせりふ量が多い役どころが続いていましたが、今回は受けの演技が多いです
よね?
遊川さんは、いつも「見たことのない天海さんを」と言ってくださって、それは非常に
ありがたいんですけれど、難しいんですよね(笑)。でも、歳を重ねたり、人生や仕事
に慣れてきたりすると、「自分はこういう人間だ」という考えに凝り固まって、自ら可
能性を限定してしまうことが多いと思うんですが、遊川さんはそれをいかに崩すかとか
、「自分しか知らない天海祐希の表情を引き出したい」と思ってくださるので、役者と
してこんなに幸せなことはないです。
この作品が素敵なメッセージになり、社会が人間の個性を疑うことなく認め合える形に
なれば
Q:超治役を演じられる沢村一樹さんの印象はいかがですか?
一緒にお芝居をするのは今回が初めてなんですが、超治を沢村さんとイメージして台本
を読んでいるので、すでにお芝居をしている感じがしますし、超治役が本当にぴったり
だなあと思います(笑)。ヒロは「近寄らないでください」というバリアをガンガン出
しているんですが、そこをお構いなしに入ってくる感じが、いい意味で人との壁を作ら
ない沢村さんに似ていると思います。わーって来られた時に「嫌だな」って思う人と、
「まあ、いいか」と思える人がいると思うんですが、沢村さんも超治も嫌だなって思わ
れる人じゃないんですよね。
Q:では、どのような人たちにこの作品を見ていただきたいですか?
ぜひ、ご家族で見ていただきたいですね。そして「どういうことなの?」っていうお子
様の質問には、親御さんたちがきちんと説明してあげてほしいなと思います。それが偏
見を持たない社会への第一歩になるかもしれませんから。
Q:最後に読者へのメッセージをお願いします。
難しい作品と思われるかもしれませんが、いつかこういう人たちが出てくるかもしれな
いし、嘘から出たまことというのもたくさんありますよね。ですので、この作品が素敵
なメッセージになって、社会が人間の個性を疑うことなく認め合えるような形になって
いくといいなと思います。
慎重に、一つ一つ言葉を選びながら、この作品に込められたさまざまなメッセージや、
それと向き合う思いを熱く語ってくれた天海。「伝えたい」という言葉を繰り返す彼女
の熱演と、当代きってのストーリーメーカー渾身の脚本が組み合わさった時、果たして
どんな化学反応が生まれ、そしてそれは世の中にどんな波紋を呼び起こすのか。注目に
値する一作だ。
取材・文:岡野嘉允/撮影:島田香
記事提供=東京ニュース通信社
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